第2話-馳せる-
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第2話-馳せる-
「優佳、知ってる?壁の向こう側には海という地平線まで広がる塩水の湖があって、炎の水、氷の大地、砂の雪原が広がってる。いつか、僕は海に行ってみたいんだ」
"それはアルミンの夢…………?"
「そう、かな……!僕の昔からの夢だ」
"そっか………"
「ユウカの夢はなに?」
"私の夢…………?"
「うん!」
"………ないかな。そんな大きな夢、私は掲げた事ないもの"
「なんでもいいんだ!例えば、肉をたらふく食べるとか、上質な服を買うとか!なんだっていいんだよ」
"なんでもいいなら、私は…………"
ユウカらしいね
その声と共に目が覚めた
入学式で倒れた時から、いつもと同じ夢を見なくなっていた
「………アルミン?」
それも保健室で見た夢とも違う
確かに、今の夢はアルミンとの会話だった
保健室で見た夢を事細かに思い出す
「あれは………エレン………?」
そうだ、海で2人で話をした
これで最後だとエレンが言うから、泣きながら駆け寄り話をしたんだ
アルミンが教えてくれた塩水の湖で
きっとエレンとアルミンと話をした夢は、私の前世の記憶だ
「最後って………、どういうこと……?」
前世の私たちは途中で離れてしまったんだろうか
別々の道を歩んできたんだろうか
私たちの最後はどんな最後だったのか
一人一人、最後は違っていたのだとすると
エレンは、ミカサは、アルミンは
そして私は、どの時に最後を迎えたのか
"そんな泣きそうな顔するな。またいつか会える"
「リヴァイ………先生……」
リヴァイ先生の声が頭の中で響き渡る
いや、それよりもっと近くで、隣にいるくらいの距離でリヴァイ先生の声が聞こえた
でも、もちろん近くにも隣にもリヴァイ先生はいない
リヴァイ先生が前世にいたことは
「兵長」であったということを3人の話を聞いて決定づけた
彼は何も覚えていないのだろうか
意を決した私は高校生活2日目、朝早くから職員室に訪れた
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