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日常編
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_____私は虎杖君の全てが大好きである。
もう一度言うが、私は虎杖君"の"全てが好きなのだ。
「そう、誓って貴方ではないんです。理解しています?」
「ほう...貴様余程死に急いでいると見える」
「わかったら早く虎杖君の掌から去っていただけます?」
私が今話しているのは虎杖君の手...ではなく、虎杖君の手に勝手に生えている口。正確に言えば虎杖君の中にいる両面宿儺という呪いの王だ。
今日は私も虎杖君も任務もなく、「せっかくだしデートに行こうよ!」と虎杖君に誘われコンマ1秒で勿論行きますという返事をし東京の街へと出掛けに来たというのに...!
移動中の電車の中では、
「雪乃、あと3駅ちょいあるし俺に寄りかかってていーよ」
「えっ、う、うん!じゃあちょっと肩借りるね...」
「女、気安く肩を乗せるな。貴様から香る匂いはどうも好まん」
「ちょ、おい宿儺っ!出てくんなって!」
「わ、私は大丈夫だよ虎杖君っ!(...イラァ)」
都内のパフェが美味しいと噂のオシャレなカフェ店内では、
「小僧、俺にもそれを寄越せ」
「え、呪いも腹減んの?」
「虎杖君そんなやつの言うこと聞かなくていいんだよっ!?(...イラァ)」
そして帰り道手を繋ごうとした時、
「いっ...!!!こんの両面宿儺!表に出なさい!手繋いだ瞬間に噛み付きやがったわね!?今すぐ祓ってやるわ......」
「ケヒッ!面白い事を抜かす!俺が出ればお前も小僧もまとめて地獄に行くことになるぞ?」
「ハッ、そんなの虎杖君と一緒ってだけで私にとってはご褒美ね。安心しなさい宿儺、虎杖君がいる限り私は貴方には負けないから」
「ほう?つまり小僧が死ねばお前は負ける、そういう事だな。よし、ならば小僧から先に殺そう」
「はぁ〜?私がいるんだから殺させる訳ないでしょ舐めてんの?」
「あのー、俺を挟みながら物騒な会話しないでくんない?」
私は虎杖君の手にいる宿儺を1度思いっきり睨みつけるとすぐに虎杖君の方を向いて「ごめんねっ虎杖君、とにかく虎杖君は絶対に殺させないから安心してね!」と言った。
虎杖君は一瞬きょとんとしたが、「大丈夫!宿儺自分からじゃ俺と代われねーし!」と笑いながらピースをした。
「チッ、貴様らつくづく気に入らん。体が戻った際には最初に殺してやろうか...」
「だから、殺させないって言ってるでしょ。その前に私が祓ってやる」
「ケヒヒヒ!小娘、その発言は現世ギャグか何かか?だとしたらウケるぞ」
「ぶっ殺す」
「こーら雪乃、女の子がそんな事言ったらダメだろ。せめて土に還 すぞくらいにしとけって!」
「そ、そうだよね虎杖君っ!殺すなんて可愛くない言葉だよねっ!気をつける...これからは土に還すぞって言うね!」
「...どちらも意味は変わらんだろう」
結局その日は手は繋げず、私の貴重な虎杖君とのデートも宿儺に邪魔されまくりで散々な1日とった。
◆
◆
◆
___________翌日...
「これはなんの真似?宿儺」
「ハッ、貴様をこちらの領域に招き入れた方が早いと思ってなぁ?」
「...で?」
「貴様を殺す。...だがただ殺すだけでは面白くない。フッ、どうだ?小僧との関係を無くし、別れを告げ俺の命令通りに動く下僕となるか?ケヒッ!そして命乞いをして見せよ!そうすれば見逃してやることも考えてやらなくもないぞ?」
「...はぁ。言いたいことはそれだけ?呪いの王両面宿儺」
「...なんだと?」
「私ね、虎杖君を好きすぎる余り自分と虎杖君に呪いと縛りをかけてしまったの」
「...その呪いというのは貴様自身に組まれているその術式だな?見ればわかる」
「そう。私の術式、恋呪縛。虎杖君への愛を呪いに変えてあなた達のような呪霊を祓う力になる術式」
「ハッ、聞けばとんだまぬけな術だ。そんな小さな愛の呪い如きで俺様を祓えるとでも思っているのか?」
「まさか。私は準2級の術士で貴方は特級相当。戦ったところで結果は目に見えてるわよ。...大事なのは呪いの方じゃない。縛りの方」
「何...?」
_____私のこの愛 は虎杖君を好きになって生まれたもの。最初からあった訳じゃない。
初めて好きになったのも、愛したのも虎杖君だった私は、ある日神に願ったのだ。
______"私が死ぬその時まで彼を愛していたい"
そんな想いはいつしか呪いとして力を持つようになり、呪霊を祓える術 となり私の体に染み込んだ。だがその術式には代償があった。愛 を形にし、他の呪霊に放つ度に私の中の何かが「違う」「こいつじゃない」と叫ぶ。
私は恋呪縛を使うことによって、精神的苦痛を味わうことになった。
私が愛しているのは虎杖君なのに、その気持ちを他の呪霊に向けてしまうなんて。そんなの許されない。許されないのに。
私の中の誰かが言う。
「お前の愛を示せ」、と_____
実際に声がする訳では無い。だが頭に、心に確かにそれは聞こえてくるのだ。
だから私はその声にこう答えた。
【なら私が愛を示す度に、もっと力を頂戴】
【私のこれは虎杖君への愛 なんだって、みんながわかるように】
【もっと、力を】
「私は虎杖君に、私の命を代償とした"愛することの無期限の継続"を縛りとして要求した」
「!!なるほど、自らを生贄とし貴様の中の呪力を無制限に格上げしているのか。普通のやつが中々できる真似ではない。だが小娘、それは一見にして強力な縛りに思えるが裏を返せば"小僧が愛することを1度でも辞めれば死ぬ"というものだぞ?」
ニヤリと口角を上げる宿儺はまるでそれを虎杖君がなし得ないとでも言うかのような表情だ。
だけど私は信じてる。ううん、確信してるの。
虎杖君は私だけを愛してくれる。
________だって、私が虎杖君だけを愛しているから。それは当然であり、常識なの。
「だから私は虎杖君がいる限り死なないし、この力が衰えることは無い。虎杖君の事も私が殺させない」
「.........はぁ、興ざめだ。小娘、貴様は実に手に負えん」
「は?」
「まぁだが、悪くない。貴様の愛というやつがどこまでのものか俺に見せてみろ。案外呆気なく終わるものかもしれんしなァ?」
「だからそれはないって言ってんでしょ」
「...フン、その無礼な態度も本来なら2度3度殺している所だが特別に許してやる。今すぐに殺さない事を感謝しろよ」
「うっわめっちゃ上から目線...」
「柊雪乃」
「!」
奴は一瞬で私の目の前に移動し、私の顎をグイ、と掴んだ。
私を射抜かんとするような鋭い眼光でこちらを見下ろすその姿はまさに呪いの王という感じで、思い出したかのように冷や汗が首を伝い手足が小刻みに震えた。
「ケヒヒ、良い、怯える姿は少しはマシに見えるな?」
「っ...は、離して」
「いいか、俺がお前を殺さないでやっている理由は2つ。1つ、その術式がどこまでの強さを出せるのかをこの目で見る。2つ、虎杖悠仁はお前に殺させる」
「なっ...」
「小僧は恐らくお前相手なら抵抗はない。快く死を受け入れるだろうなぁ?」
「そんなこと...絶対させない。私も、絶対虎杖君を殺したりなんかしない...!」
「ケヒヒッ!それはどうだろうなァ!...今後が楽しみだ」
「っ絶対!お前を祓う...!どんな手を使っても、必ず!」
「ハッ、せいぜい俺を飽きさせんように...期待しているぞ、柊雪乃!」
______そこで私の目は覚めた
◆
◆
◆
「雪乃っ!!!!!良かった、目、覚めたんだな!?」
「...虎杖君、?」
「うん、俺だよ!!雪乃が起きてこないって釘崎から連絡あってさ、見に来たら床に倒れてて。急いで保健室運んで家入先生に見てもらったんだけどなんも外傷はないしただ寝てるだけっていうから起きるの待ってて...でも全然起きなくて、俺、マジで心配したっ...!」
「虎杖君...そんな心配してくれたんだ...へへ、私嬉しいなぁ。とっても幸せ」
「もー...心配かけさせんなって言いたいんだけど!...とにかく無事でよかった。立てそ?」
「うん、大丈夫だよ。...ねぇ虎杖君」
「ん?なに?」
________"虎杖悠仁はお前に殺させる"
そんな事には、私が絶対させないんだから...!
「......だぁいすきだよ。虎杖君。これからも、ずっと」
私の愛で、貴方を救ってみせる。
もう一度言うが、私は虎杖君"の"全てが好きなのだ。
「そう、誓って貴方ではないんです。理解しています?」
「ほう...貴様余程死に急いでいると見える」
「わかったら早く虎杖君の掌から去っていただけます?」
私が今話しているのは虎杖君の手...ではなく、虎杖君の手に勝手に生えている口。正確に言えば虎杖君の中にいる両面宿儺という呪いの王だ。
今日は私も虎杖君も任務もなく、「せっかくだしデートに行こうよ!」と虎杖君に誘われコンマ1秒で勿論行きますという返事をし東京の街へと出掛けに来たというのに...!
移動中の電車の中では、
「雪乃、あと3駅ちょいあるし俺に寄りかかってていーよ」
「えっ、う、うん!じゃあちょっと肩借りるね...」
「女、気安く肩を乗せるな。貴様から香る匂いはどうも好まん」
「ちょ、おい宿儺っ!出てくんなって!」
「わ、私は大丈夫だよ虎杖君っ!(...イラァ)」
都内のパフェが美味しいと噂のオシャレなカフェ店内では、
「小僧、俺にもそれを寄越せ」
「え、呪いも腹減んの?」
「虎杖君そんなやつの言うこと聞かなくていいんだよっ!?(...イラァ)」
そして帰り道手を繋ごうとした時、
「いっ...!!!こんの両面宿儺!表に出なさい!手繋いだ瞬間に噛み付きやがったわね!?今すぐ祓ってやるわ......」
「ケヒッ!面白い事を抜かす!俺が出ればお前も小僧もまとめて地獄に行くことになるぞ?」
「ハッ、そんなの虎杖君と一緒ってだけで私にとってはご褒美ね。安心しなさい宿儺、虎杖君がいる限り私は貴方には負けないから」
「ほう?つまり小僧が死ねばお前は負ける、そういう事だな。よし、ならば小僧から先に殺そう」
「はぁ〜?私がいるんだから殺させる訳ないでしょ舐めてんの?」
「あのー、俺を挟みながら物騒な会話しないでくんない?」
私は虎杖君の手にいる宿儺を1度思いっきり睨みつけるとすぐに虎杖君の方を向いて「ごめんねっ虎杖君、とにかく虎杖君は絶対に殺させないから安心してね!」と言った。
虎杖君は一瞬きょとんとしたが、「大丈夫!宿儺自分からじゃ俺と代われねーし!」と笑いながらピースをした。
「チッ、貴様らつくづく気に入らん。体が戻った際には最初に殺してやろうか...」
「だから、殺させないって言ってるでしょ。その前に私が祓ってやる」
「ケヒヒヒ!小娘、その発言は現世ギャグか何かか?だとしたらウケるぞ」
「ぶっ殺す」
「こーら雪乃、女の子がそんな事言ったらダメだろ。せめて土に
「そ、そうだよね虎杖君っ!殺すなんて可愛くない言葉だよねっ!気をつける...これからは土に還すぞって言うね!」
「...どちらも意味は変わらんだろう」
結局その日は手は繋げず、私の貴重な虎杖君とのデートも宿儺に邪魔されまくりで散々な1日とった。
◆
◆
◆
___________翌日...
「これはなんの真似?宿儺」
「ハッ、貴様をこちらの領域に招き入れた方が早いと思ってなぁ?」
「...で?」
「貴様を殺す。...だがただ殺すだけでは面白くない。フッ、どうだ?小僧との関係を無くし、別れを告げ俺の命令通りに動く下僕となるか?ケヒッ!そして命乞いをして見せよ!そうすれば見逃してやることも考えてやらなくもないぞ?」
「...はぁ。言いたいことはそれだけ?呪いの王両面宿儺」
「...なんだと?」
「私ね、虎杖君を好きすぎる余り自分と虎杖君に呪いと縛りをかけてしまったの」
「...その呪いというのは貴様自身に組まれているその術式だな?見ればわかる」
「そう。私の術式、恋呪縛。虎杖君への愛を呪いに変えてあなた達のような呪霊を祓う力になる術式」
「ハッ、聞けばとんだまぬけな術だ。そんな小さな愛の呪い如きで俺様を祓えるとでも思っているのか?」
「まさか。私は準2級の術士で貴方は特級相当。戦ったところで結果は目に見えてるわよ。...大事なのは呪いの方じゃない。縛りの方」
「何...?」
_____私のこの
初めて好きになったのも、愛したのも虎杖君だった私は、ある日神に願ったのだ。
______"私が死ぬその時まで彼を愛していたい"
そんな想いはいつしか呪いとして力を持つようになり、呪霊を祓える
私は恋呪縛を使うことによって、精神的苦痛を味わうことになった。
私が愛しているのは虎杖君なのに、その気持ちを他の呪霊に向けてしまうなんて。そんなの許されない。許されないのに。
私の中の誰かが言う。
「お前の愛を示せ」、と_____
実際に声がする訳では無い。だが頭に、心に確かにそれは聞こえてくるのだ。
だから私はその声にこう答えた。
【なら私が愛を示す度に、もっと力を頂戴】
【私のこれは虎杖君への
【もっと、力を】
「私は虎杖君に、私の命を代償とした"愛することの無期限の継続"を縛りとして要求した」
「!!なるほど、自らを生贄とし貴様の中の呪力を無制限に格上げしているのか。普通のやつが中々できる真似ではない。だが小娘、それは一見にして強力な縛りに思えるが裏を返せば"小僧が愛することを1度でも辞めれば死ぬ"というものだぞ?」
ニヤリと口角を上げる宿儺はまるでそれを虎杖君がなし得ないとでも言うかのような表情だ。
だけど私は信じてる。ううん、確信してるの。
虎杖君は私だけを愛してくれる。
________だって、私が虎杖君だけを愛しているから。それは当然であり、常識なの。
「だから私は虎杖君がいる限り死なないし、この力が衰えることは無い。虎杖君の事も私が殺させない」
「.........はぁ、興ざめだ。小娘、貴様は実に手に負えん」
「は?」
「まぁだが、悪くない。貴様の愛というやつがどこまでのものか俺に見せてみろ。案外呆気なく終わるものかもしれんしなァ?」
「だからそれはないって言ってんでしょ」
「...フン、その無礼な態度も本来なら2度3度殺している所だが特別に許してやる。今すぐに殺さない事を感謝しろよ」
「うっわめっちゃ上から目線...」
「柊雪乃」
「!」
奴は一瞬で私の目の前に移動し、私の顎をグイ、と掴んだ。
私を射抜かんとするような鋭い眼光でこちらを見下ろすその姿はまさに呪いの王という感じで、思い出したかのように冷や汗が首を伝い手足が小刻みに震えた。
「ケヒヒ、良い、怯える姿は少しはマシに見えるな?」
「っ...は、離して」
「いいか、俺がお前を殺さないでやっている理由は2つ。1つ、その術式がどこまでの強さを出せるのかをこの目で見る。2つ、虎杖悠仁はお前に殺させる」
「なっ...」
「小僧は恐らくお前相手なら抵抗はない。快く死を受け入れるだろうなぁ?」
「そんなこと...絶対させない。私も、絶対虎杖君を殺したりなんかしない...!」
「ケヒヒッ!それはどうだろうなァ!...今後が楽しみだ」
「っ絶対!お前を祓う...!どんな手を使っても、必ず!」
「ハッ、せいぜい俺を飽きさせんように...期待しているぞ、柊雪乃!」
______そこで私の目は覚めた
◆
◆
◆
「雪乃っ!!!!!良かった、目、覚めたんだな!?」
「...虎杖君、?」
「うん、俺だよ!!雪乃が起きてこないって釘崎から連絡あってさ、見に来たら床に倒れてて。急いで保健室運んで家入先生に見てもらったんだけどなんも外傷はないしただ寝てるだけっていうから起きるの待ってて...でも全然起きなくて、俺、マジで心配したっ...!」
「虎杖君...そんな心配してくれたんだ...へへ、私嬉しいなぁ。とっても幸せ」
「もー...心配かけさせんなって言いたいんだけど!...とにかく無事でよかった。立てそ?」
「うん、大丈夫だよ。...ねぇ虎杖君」
「ん?なに?」
________"虎杖悠仁はお前に殺させる"
そんな事には、私が絶対させないんだから...!
「......だぁいすきだよ。虎杖君。これからも、ずっと」
私の愛で、貴方を救ってみせる。