変換無しの場合はデフォルト名で「柊 雪乃」になります。
日常編
名前変換ページ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えー、今日は2年とペアでチームを組んで任務に行ってもらいまーす!まぁ、ぶっちゃけチーム組む必要性はあんまないんだけど!これも勉強の為ということで!」
五条先生が突拍子もない事は今に始まったことではない。...が、2年生とチーム?しかもペア?つまりは私と虎杖君が一緒になる確率はゼロ。はぁ、早くも気が乗らないし帰りたい。
「てことでくじ引きしまーす!はい、みんなじゃんじゃん引きに来てね〜」
1人だけハイテンションの教師を前に皆は軽くはぁ...とため息をつきながら渋々といった様子でそれぞれくじを引いた。五条先生の、
「せーので開けるよ〜!はい、せーのっ!」
という合図で一斉に畳まれた紙のくじを開く。
1番に「よっしゃ!」と声を上げたのは野薔薇だった。
「雪乃は誰だった?私は真希さんだったわ、ふふラッキー」
「え...私も真希先輩がよかったんだけど。私は.......」
唯一の頼みであった真希先輩は野薔薇が勝ち取った。つまり残りはパンダ先輩、棘先輩。乙骨先輩は海外へ任務に行ってる為いない。そう、この時点で人数が合わないことに何故私は気づかなかったのか。
「ちょっと、なんで固まってるのよ」
「おーい雪乃〜、野薔薇〜!お前らはどーだったー?伏黒は狗巻先輩だって!ちなみに俺はパンダ先輩な!ってあれ?そういや人数足りないじゃん!」
「...柊、紙にはなんて書いてあったんだ?」
............私の紙には。
「はーい、雪乃ラッキーだねっ!人数合わせで特別に最強呪術師である僕と一緒に任務に行ってもらうよーん!いえーい!」
「...」
最悪だ......よりにもよって...五条先生...!
くっ、かくなる上は!!
「伏黒君、一生の頼みよ。このクソ紙を今すぐ狗巻先輩の名前の書いてあるそれと交換して」
「絶対に嫌だ」
「くっ!虎杖君の前じゃなければその綺麗な顔面穴だらけにしてやるのに...!」
そんな攻防戦を繰り広げている間に今回の任務でペアになる先輩たち(1部除く)がやって来た。
「あ?なにやってんだよ柊」
「真希先輩、野薔薇だけと言わず私も連れていってください!!なんっでもします!!」
「必死か」
「えー、雪乃〜、そんなに僕とペア嫌ー?泣いちゃうよ?」
「あはは、もうすぐ30になる男の涙なんて可愛くもなんともないですよ先生どうぞ引っ込んでてください」
「辛辣!!!」
うぅ、虎杖君と一緒にいれないばかりかこんなクズ教師と一緒に居なきゃいけないなんて...
なんて最悪なの...今日ほど生きることが辛い日はない...
私は教室の隅であまりのショックに体育座りで凹んだ。本当に嫌すぎる...
「雪乃〜、元気だせって。任務終わったらご飯でも食べいこーよ!五条先生とならパパッと終わると思うし!」
「うぅ、虎杖君〜〜〜」
「俺も雪乃と一緒にいれないのは寂しいけど、ある意味五条先生がいれば雪乃には怪我とかないだろうし!なんならちょっと安心した!」
「おい虎杖ィ、それだと2年のウチらが一緒だと怪我してたかもしれねぇみたいな言い方だなぁ?お?」
「おかか〜?」
「ち、違うって!そーじゃないですって!!」
い、虎杖君...!
こんな時でも私の怪我を心配して...?はぅぅ、好き......
よし、決めた。任務を速攻で終わらせて虎杖君と任務終わりにご飯デート。あわよくばそのままお部屋デートに持ち込んでいちゃいちゃタイム。よし、完璧なプランね。
「五条先生、私の足引っ張ったら呪霊より先にぶっ飛ばしますのでよろしくお願いします」
「あっははは!誰に言ってんの!僕最強だよ!むしろ引っ張るのは雪乃の方だろ?」
カァン!!!と頭の中でゴングの音が鳴り響く。絶対に五条先生を頼るもんか。死んでも頼らん!
...こうして私たちはそれぞれの任務先へと移動した。
◆
◆
◆
「ねー雪乃。そろそろ助けて〜五条先生〜!って言ってもいいんだよ?悠仁もここにはいないんだしさ。もっと女の子らしくきゃー!って言ってもいいんだよ?」
「誰がっ!言うか!このっ!クソっ!教師っ!...つーか!喋ってる暇あったらそっちの呪霊片付けてよ!なんのためのペア!?」
「あはは、だって僕がやったら全滅しちゃうもん」
「そうしろって言ってんのよ!!!!!」
私たちが任務にあてられた場所は都内の廃ビルだった。
窓からの報告では、ここへ肝試しに入った大学生4人組が何日も帰ってこない、呪霊の仕業であることは中に入った3級呪術師が確認済みだが、低級呪霊の姿しか見えず、大学生達も見つからなかったとの事だった。その呪術師の送迎をしていた補助監督によると、任務に当たっていたその人も言っていることが少し変だったらしい。祓ってきたか?という質問に対して、
『呪霊がいたのは覚えてる。ただ建物に入ってからの記憶が曖昧で祓ったのかどうかもわからない...。大学生を探しに来たはずなのに何故か途中思考が途切れて、気づいたら出口にいた』
と、そう言ったそうだ。
「大体さぁ?そーんな曖昧になってるのも十中八九呪霊の仕業だよねぇ。僕だったら5分もかかんないよ」
「だから、手伝えって、言ってる、でしょ!」
「そのメリケンサック僕が見てきた呪具の中でもかなりやばいよね〜!色んな意味で!お前のかけた呪いが強すぎだし!」
「お前も!殴って!やろうかッ!クソ、数多すぎッ!!!」
先程から後ろから見てるだけで全く動こうとしないこのクズ教師は、とうとう欠伸までしやがり私がボコスカ殴っているのを高みの見物状態である。呪霊と間違えたことにして殴ってもいいかな。無限で塞がれるだろうけど...
「はぁっ、はぁ...というか。大体の低級呪霊もうこれで片付けたとは思うんですけど。本命の呪霊もその大学生?達も全く気配を感じませんよ。残穢もありすぎてわからないです」
「んー、確かにちょっと妙だよねぇ。雪乃、なんでだと思う?」
「そんなの知りませんよ」
「まぁまぁ授業だよ、授業!ほらほら考えて!」
めっちゃムカつくなこの先生...いやクズ。
だがまぁこのままずっと出てくる低級呪霊を殴るのにもそろそろ限界を迎えそうなので、不本意だがここは奴の言葉に従って少し考えてみることにした。
『呪霊がいたのは覚えてる。ただ建物に入ってからの記憶が曖昧で祓ったのかどうかもわからない...』
3級呪術師が言っていたことを思い出しながら、この現状を振り返ってみる。
建物に入ってから記憶が曖昧...私は?今の状況は極めて普通、というか来た時変わらない。それは五条先生も同じ。というか入ってからはずっと雑魚呪霊達をひたすら殴っていた。
恐らく3級呪術師も、この低級呪霊達にも遭遇してるはず。でも祓ったことが有耶無耶になってるという事は本命の呪霊に遭遇した後に記憶が曖昧になる術を使われたりしたのかな...?
「そもそも、大学生達はどこに...」
「雪乃、悩んでるとこ悪いけどそろそろ首まで浸かっちゃうよ」
「うるさいですよ先生。大体首まで浸かるって何を言って.....は?」.
何故か低くなっている視界に驚き下を向けば泥沼のような影が私を飲み込もうとしていた。ちょ、このクズ私が飲み込まれそうになってるのに助けないの!?
「本命の呪霊その中にいると思うからさ、雪乃ちゃちゃっと払ってきて〜!僕も一緒に行きたいけどちょっとそこの呪霊に拒否られてるっぽくてさ、行けないんだよね〜。強すぎるのも考えものだね!」
「っ〜〜〜〜!本当に!出てきたら1回ぶっ飛ばさせてください!!うわぁっ」
とぷん
「さってと、雪乃は出てくるのに何分かかるかなぁ〜?」
五条先生が突拍子もない事は今に始まったことではない。...が、2年生とチーム?しかもペア?つまりは私と虎杖君が一緒になる確率はゼロ。はぁ、早くも気が乗らないし帰りたい。
「てことでくじ引きしまーす!はい、みんなじゃんじゃん引きに来てね〜」
1人だけハイテンションの教師を前に皆は軽くはぁ...とため息をつきながら渋々といった様子でそれぞれくじを引いた。五条先生の、
「せーので開けるよ〜!はい、せーのっ!」
という合図で一斉に畳まれた紙のくじを開く。
1番に「よっしゃ!」と声を上げたのは野薔薇だった。
「雪乃は誰だった?私は真希さんだったわ、ふふラッキー」
「え...私も真希先輩がよかったんだけど。私は.......」
唯一の頼みであった真希先輩は野薔薇が勝ち取った。つまり残りはパンダ先輩、棘先輩。乙骨先輩は海外へ任務に行ってる為いない。そう、この時点で人数が合わないことに何故私は気づかなかったのか。
「ちょっと、なんで固まってるのよ」
「おーい雪乃〜、野薔薇〜!お前らはどーだったー?伏黒は狗巻先輩だって!ちなみに俺はパンダ先輩な!ってあれ?そういや人数足りないじゃん!」
「...柊、紙にはなんて書いてあったんだ?」
............私の紙には。
「はーい、雪乃ラッキーだねっ!人数合わせで特別に最強呪術師である僕と一緒に任務に行ってもらうよーん!いえーい!」
「...」
最悪だ......よりにもよって...五条先生...!
くっ、かくなる上は!!
「伏黒君、一生の頼みよ。このクソ紙を今すぐ狗巻先輩の名前の書いてあるそれと交換して」
「絶対に嫌だ」
「くっ!虎杖君の前じゃなければその綺麗な顔面穴だらけにしてやるのに...!」
そんな攻防戦を繰り広げている間に今回の任務でペアになる先輩たち(1部除く)がやって来た。
「あ?なにやってんだよ柊」
「真希先輩、野薔薇だけと言わず私も連れていってください!!なんっでもします!!」
「必死か」
「えー、雪乃〜、そんなに僕とペア嫌ー?泣いちゃうよ?」
「あはは、もうすぐ30になる男の涙なんて可愛くもなんともないですよ先生どうぞ引っ込んでてください」
「辛辣!!!」
うぅ、虎杖君と一緒にいれないばかりかこんなクズ教師と一緒に居なきゃいけないなんて...
なんて最悪なの...今日ほど生きることが辛い日はない...
私は教室の隅であまりのショックに体育座りで凹んだ。本当に嫌すぎる...
「雪乃〜、元気だせって。任務終わったらご飯でも食べいこーよ!五条先生とならパパッと終わると思うし!」
「うぅ、虎杖君〜〜〜」
「俺も雪乃と一緒にいれないのは寂しいけど、ある意味五条先生がいれば雪乃には怪我とかないだろうし!なんならちょっと安心した!」
「おい虎杖ィ、それだと2年のウチらが一緒だと怪我してたかもしれねぇみたいな言い方だなぁ?お?」
「おかか〜?」
「ち、違うって!そーじゃないですって!!」
い、虎杖君...!
こんな時でも私の怪我を心配して...?はぅぅ、好き......
よし、決めた。任務を速攻で終わらせて虎杖君と任務終わりにご飯デート。あわよくばそのままお部屋デートに持ち込んでいちゃいちゃタイム。よし、完璧なプランね。
「五条先生、私の足引っ張ったら呪霊より先にぶっ飛ばしますのでよろしくお願いします」
「あっははは!誰に言ってんの!僕最強だよ!むしろ引っ張るのは雪乃の方だろ?」
カァン!!!と頭の中でゴングの音が鳴り響く。絶対に五条先生を頼るもんか。死んでも頼らん!
...こうして私たちはそれぞれの任務先へと移動した。
◆
◆
◆
「ねー雪乃。そろそろ助けて〜五条先生〜!って言ってもいいんだよ?悠仁もここにはいないんだしさ。もっと女の子らしくきゃー!って言ってもいいんだよ?」
「誰がっ!言うか!このっ!クソっ!教師っ!...つーか!喋ってる暇あったらそっちの呪霊片付けてよ!なんのためのペア!?」
「あはは、だって僕がやったら全滅しちゃうもん」
「そうしろって言ってんのよ!!!!!」
私たちが任務にあてられた場所は都内の廃ビルだった。
窓からの報告では、ここへ肝試しに入った大学生4人組が何日も帰ってこない、呪霊の仕業であることは中に入った3級呪術師が確認済みだが、低級呪霊の姿しか見えず、大学生達も見つからなかったとの事だった。その呪術師の送迎をしていた補助監督によると、任務に当たっていたその人も言っていることが少し変だったらしい。祓ってきたか?という質問に対して、
『呪霊がいたのは覚えてる。ただ建物に入ってからの記憶が曖昧で祓ったのかどうかもわからない...。大学生を探しに来たはずなのに何故か途中思考が途切れて、気づいたら出口にいた』
と、そう言ったそうだ。
「大体さぁ?そーんな曖昧になってるのも十中八九呪霊の仕業だよねぇ。僕だったら5分もかかんないよ」
「だから、手伝えって、言ってる、でしょ!」
「そのメリケンサック僕が見てきた呪具の中でもかなりやばいよね〜!色んな意味で!お前のかけた呪いが強すぎだし!」
「お前も!殴って!やろうかッ!クソ、数多すぎッ!!!」
先程から後ろから見てるだけで全く動こうとしないこのクズ教師は、とうとう欠伸までしやがり私がボコスカ殴っているのを高みの見物状態である。呪霊と間違えたことにして殴ってもいいかな。無限で塞がれるだろうけど...
「はぁっ、はぁ...というか。大体の低級呪霊もうこれで片付けたとは思うんですけど。本命の呪霊もその大学生?達も全く気配を感じませんよ。残穢もありすぎてわからないです」
「んー、確かにちょっと妙だよねぇ。雪乃、なんでだと思う?」
「そんなの知りませんよ」
「まぁまぁ授業だよ、授業!ほらほら考えて!」
めっちゃムカつくなこの先生...いやクズ。
だがまぁこのままずっと出てくる低級呪霊を殴るのにもそろそろ限界を迎えそうなので、不本意だがここは奴の言葉に従って少し考えてみることにした。
『呪霊がいたのは覚えてる。ただ建物に入ってからの記憶が曖昧で祓ったのかどうかもわからない...』
3級呪術師が言っていたことを思い出しながら、この現状を振り返ってみる。
建物に入ってから記憶が曖昧...私は?今の状況は極めて普通、というか来た時変わらない。それは五条先生も同じ。というか入ってからはずっと雑魚呪霊達をひたすら殴っていた。
恐らく3級呪術師も、この低級呪霊達にも遭遇してるはず。でも祓ったことが有耶無耶になってるという事は本命の呪霊に遭遇した後に記憶が曖昧になる術を使われたりしたのかな...?
「そもそも、大学生達はどこに...」
「雪乃、悩んでるとこ悪いけどそろそろ首まで浸かっちゃうよ」
「うるさいですよ先生。大体首まで浸かるって何を言って.....は?」.
何故か低くなっている視界に驚き下を向けば泥沼のような影が私を飲み込もうとしていた。ちょ、このクズ私が飲み込まれそうになってるのに助けないの!?
「本命の呪霊その中にいると思うからさ、雪乃ちゃちゃっと払ってきて〜!僕も一緒に行きたいけどちょっとそこの呪霊に拒否られてるっぽくてさ、行けないんだよね〜。強すぎるのも考えものだね!」
「っ〜〜〜〜!本当に!出てきたら1回ぶっ飛ばさせてください!!うわぁっ」
とぷん
「さってと、雪乃は出てくるのに何分かかるかなぁ〜?」