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日常編
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地雷系女な私の朝は早い。
ピピピ...
目覚ましの機械的な音で目を覚ます。時刻は朝5:00。今日は私の一日の様子を紹介しようと思う。
まずは起きたら洗面台へ向かう。まだ寝ぼけたままの思考を覚ます為に冷たい水で顔を洗い、虎杖君とお揃いで買ったハンドタオルで顔をふく。
ある程度スッキリした所でクローゼットに向かい、運動着を取りだし寝間着から着替える。着替え終わったらキャップと運動靴、タオルと音楽プレーヤーを小さい腰巻ポーチに入れて装着。髪は軽く櫛を入れてシュシュで纏めて1つに。
支度が出来たら部屋を出て、そして高専を出て、そこそこの準備運動をしたらジョギングコースを走る。これを1時間行う。
「ふぅ...よし」
いい感じに汗をかいたら高専に戻り寮の自分の部屋へ行く。シャワールームは共同スペースにしかないのでなるべく誰にも合わないように細心の注意を払いながら着替えとタオルを持って向かう。...と、行けない。向かう前に虎杖君が寝てるかどうかの確認をしなければ。
携帯を取りだし虎杖君の携帯に勝手に仕込んだ盗聴機能付きGPSを起動させしっかりと寝息が聞こえるのを確認する。ふふ、虎杖君また寝言言ってる。可愛い...じゃなかった。シャワー浴びに行かないと。
時刻は6:00を少しすぎた頃。そろそろ起きる人もいるにはいるので気をつけながら共同スペースへ。...よし、今日は誰もいないようなのでさっさとシャワーを浴びてしまおう。
「あ、トリートメントだけ部屋に置いてきちゃったな...」
今から部屋に戻ってもいいが、まぁ後から塗るタイプの物を戻ってからつければいいか、いやそこで妥協するのは...と葛藤していると「...何やってんだ」とぶっきらぼうな声。この声は...
「あぁ、芋。ちょうどいい所に。トリートメントだけ貸して」
「......お前のその虎杖以外の呼び方どうにかならねぇのかよ、柊」
芋は芋なんだけど。と思いながらまあこいつは芋の中でもマシな部類なので仕方なく「...伏黒、貸して」ともう一度お願いした。はぁ、あまり私に虎杖君以外の名前を呼ばせないで欲しい。
「...ん。使い切りのやつだからそのまま持ってけ」
「ふーん。伏黒君にしてはまぁまぁなやつだね。貰い物?」
「本当に一言余計だな。...釘崎が試供品の余ったやつくれたんだよ。俺は別にトリートメント無くても困らねぇから、やる」
「野薔薇が選んだやつなら安心。有難くもらっとく。...あ、私がシャワー終わるまでそこにいて。借りはすぐに返す主義だから」
「はぁ?......はぁ、はやくしろよ」
恐らく伏黒君もシャワーを浴びに来たんであろうセットを持っていたのでこれから浴びるところだったんだろう。待たせては悪いのでなるべく早めに終わらせる。...うん、やっぱ野薔薇が選んだものなだけあって匂いもいいし指通りも滑らか。今度メーカーちゃんと聞こう。
「お待たせ」
「......お前...まさか着替えにTシャツ1枚しか持ってきてないのか?」
「はぁ?何言ってんの変態。ちゃんと下にショートパンツくらい履いてるわよ、ほら」
「ばっ...!捲るな!!!」
これくらいで赤くなるとか、やっぱり芋は芋ね。下が隠れるのは上に着てるTシャツが虎杖君のおさがりだからだ。大きめなので私が着るとどうしてもワンピースみたいになるのだが、部屋着として愛用している。
「ほら、いつまでも赤くなってないでよ」
「誰のせいだと...で、借りは返すって何で返すんだよ」
「ん、これ。どれがいい」
ゴソゴソと私がポーチから取り出したのは3つの小さいプラスチック容器。
中には乳白色と透明の液体が入っている
「......なんだよこれ」
「なにって、これからシャワーなんでしょ?ボディーソープ。3種類。右がラベンダー、真ん中がバニラ、左が柑橘系。どれも保湿効果バッチリだし、いい匂いで.........何その顔」
「いや、お前そういう所は本当にすげぇよな」
「そういう所って何。私はいつでもすげぇだろうが」
何を当たり前のことを、と思い眉間に皺を寄せると伏黒君は額に手を当て「はぁ...」とため息をつくとチラ、と私の手にある3つの容器をもう一度確認して左のものを選んだ。
「...これで」
「ん。はい、借り返した。じゃあね。...一応それ私が調合したやつだから使い心地教えて。」
万が一効果が肌によって無かったりしたら改善しなきゃだし、と思いそう言ったら目を丸くして彼は驚いていた。
「は???これお前が作ったの???」
「そう。...って、もうすぐ7時になっちゃう!私もう行くから!じゃあね」
芋に構ってる場合じゃなかった!早く顔を整えて髪もセットしたりしなきゃなのに!!もう〜〜〜!!
「......やっぱあいつすげぇな」
時刻は7時15分。
髪を乾かした後は制服に着替える。昨日のうちにアイロンがけをした物とハンガーに掛けたセーラー服を着たらドレッサーの前に座る。ここからが本番の顔作りだ。
自分で調合した化粧水と乳液を取りだし、コットンで丁寧にパッティング。今日はあまり時間がないので朝用のパックをしなくてもいいように念入りに染み込ませていく。一通り終わったら次はファンデーション。前に虎杖君に「雪乃の肌っていつも白くて綺麗だよな!」と言われたことを思い出しニヤケながら塗り残しがないように塗っていく。元の肌の色より少し明るめなので色の境目が見えなくなるくらい塗り込む。
顔全体にファンデが行き渡ったあとは虎杖君が褒めてくれたリップの中から特にお気に入りのピンク色を唇に落とす。この色虎杖君の髪の色みたいで好きなんだよね、ふふ。
リップに合わせたチークをして、最後にアイシャドウと涙袋、アイライナー、マスカラ...仕上げにメイクが落ちにくくなるスプレーを顔全体に行き渡らせれば、うん、今日も完璧。可愛い私の完成である。
ちらりと時間を確認するともう既に8時前。やばい、間に合うか?と少し焦るが、気を取り直して次は髪をセットする。
虎杖君とデートした時に買ってもらった淡いピンクのリボンを4つ取り出すと、編み込みの上部分と、終わり部分にそれぞれリボンをキュ、とつける。毛先は軽くアイロンで巻いて、前髪もふわりとカールさせれば完成だ。最後に引き出しからお気に入りのハートのチョーカーを着ければ出来上がり。
「っ、時間がない早くしないと!」
急いで女子寮を出て、男子寮へと向かう。勿論行先は虎杖君の部屋。汗でメイクが落ちないか心配したがたぶん大丈夫だろう。上がった息を整えて虎杖君の部屋のドアを軽くノックすると、
「んー!ひょっほはっへへー!」
と大好きな彼の声にキュン、とした。バタバタしてる事からたぶん起きて歯磨きしながら制服でも着ている最中だろうと予測をしながら「急がなくても大丈夫だよっ!待ってるね!」と声をかける。しばらくするとピロン、携帯の通知が来たので確認すると虎杖君から『中はいっていーよ!』と来ていた。ふふっ、と笑って「入るね」と一応言ってからドアを開ける。
「悪ぃ!歯磨いたり服きたりしてて!そんでもって今寝癖やばいから直してるとこ!すぐ終わるからそこ座ってて!」
「はーい!」
私の読みが当たっていて思わずさすが私と心の中で自分を褒めた。虎杖君は鏡の前であらぬ方向へと跳ねてる髪をワックスで撫で付けて苦戦していた。髪がぴょこぴょこしている虎杖君も可愛い...バレないように無音カメラで流れるように盗撮した。後で待ち受けにしよう。
「っし!でーきた!...お、雪乃も今日も可愛い!それにいい匂いすんね。香水?」
「い、虎杖君近いよ〜。ううん、今日は香水使ってないよ、たぶんシャンプーだと思うな」
突然の至近距離に心臓が飛び出そうなくらい緊張したが、なんとか平静を装って答えると「ふーん、今度俺にも同じシャンプー使わせてよ!」と眩しい笑顔で言われたので危うく卒倒しそうになった。
「あ!今日つけてんのってこの前俺がいいなーって言ったリップ?やっぱ似合ってる!」
「そうだよ!ふふ、嬉しいなぁ」
こうやって何気ない気づきが嬉しいんだよね。虎杖君は私の些細な変化も見逃さないで気づいてくれるから本当に大好き。
「虎杖君、そろそろ教室行こ?もうすぐ時間になっちゃう」
「ほんとだ。んーもうちょい雪乃といたかったけどしょーがないか」
「うっ...本当は私も一緒にいたいよ〜」
「んー名残惜しいけど、雪乃、こっち向いて!」
ちぅ、と虎杖君の手が私の前髪をあげて額に優しくキスをしたと思ったら今度は両頬に手をそっと添えられた。
首まで熱くなって思考が爆発しそうになってる私に気づいてるのかいないのか、「ん、こっちにもしていーい?」と額をこつんと合わせ至近距離で見つめ合う。あ、やばい鼻血出そう耐えなきゃ。
「う、うん...」
私の喉奥からようやく絞り出た小さい声を合図に虎杖君は小さく「へへっ」と笑うとゆっくり目を閉じ今度は唇にキスを落とす。恥ずかしくて震える手を首に添えてる片方の手がするりと繋いでくれて私もそれに応えて緩く繋ぎ返す。
ちゅ、ちゅ、と2,3回口付けると満足したのか先程より眩しい笑顔になっていた。
「よっし、じゃー行くか!」
「ひゃ、ひゃい...」
正直私はキスでいっぱいいっぱいでそれどころではないが、虎杖君が満足なら私も満足だ。
「つーかあれ以上してたら俺多分教室行きたくなくなるし!雪乃ともっとこうしてたくなるからやばい」
本当に、突然こういう爆弾を落としてくるので私はいつまでも気が抜けないのだ。
ピピピ...
目覚ましの機械的な音で目を覚ます。時刻は朝5:00。今日は私の一日の様子を紹介しようと思う。
まずは起きたら洗面台へ向かう。まだ寝ぼけたままの思考を覚ます為に冷たい水で顔を洗い、虎杖君とお揃いで買ったハンドタオルで顔をふく。
ある程度スッキリした所でクローゼットに向かい、運動着を取りだし寝間着から着替える。着替え終わったらキャップと運動靴、タオルと音楽プレーヤーを小さい腰巻ポーチに入れて装着。髪は軽く櫛を入れてシュシュで纏めて1つに。
支度が出来たら部屋を出て、そして高専を出て、そこそこの準備運動をしたらジョギングコースを走る。これを1時間行う。
「ふぅ...よし」
いい感じに汗をかいたら高専に戻り寮の自分の部屋へ行く。シャワールームは共同スペースにしかないのでなるべく誰にも合わないように細心の注意を払いながら着替えとタオルを持って向かう。...と、行けない。向かう前に虎杖君が寝てるかどうかの確認をしなければ。
携帯を取りだし虎杖君の携帯に勝手に仕込んだ盗聴機能付きGPSを起動させしっかりと寝息が聞こえるのを確認する。ふふ、虎杖君また寝言言ってる。可愛い...じゃなかった。シャワー浴びに行かないと。
時刻は6:00を少しすぎた頃。そろそろ起きる人もいるにはいるので気をつけながら共同スペースへ。...よし、今日は誰もいないようなのでさっさとシャワーを浴びてしまおう。
「あ、トリートメントだけ部屋に置いてきちゃったな...」
今から部屋に戻ってもいいが、まぁ後から塗るタイプの物を戻ってからつければいいか、いやそこで妥協するのは...と葛藤していると「...何やってんだ」とぶっきらぼうな声。この声は...
「あぁ、芋。ちょうどいい所に。トリートメントだけ貸して」
「......お前のその虎杖以外の呼び方どうにかならねぇのかよ、柊」
芋は芋なんだけど。と思いながらまあこいつは芋の中でもマシな部類なので仕方なく「...伏黒、貸して」ともう一度お願いした。はぁ、あまり私に虎杖君以外の名前を呼ばせないで欲しい。
「...ん。使い切りのやつだからそのまま持ってけ」
「ふーん。伏黒君にしてはまぁまぁなやつだね。貰い物?」
「本当に一言余計だな。...釘崎が試供品の余ったやつくれたんだよ。俺は別にトリートメント無くても困らねぇから、やる」
「野薔薇が選んだやつなら安心。有難くもらっとく。...あ、私がシャワー終わるまでそこにいて。借りはすぐに返す主義だから」
「はぁ?......はぁ、はやくしろよ」
恐らく伏黒君もシャワーを浴びに来たんであろうセットを持っていたのでこれから浴びるところだったんだろう。待たせては悪いのでなるべく早めに終わらせる。...うん、やっぱ野薔薇が選んだものなだけあって匂いもいいし指通りも滑らか。今度メーカーちゃんと聞こう。
「お待たせ」
「......お前...まさか着替えにTシャツ1枚しか持ってきてないのか?」
「はぁ?何言ってんの変態。ちゃんと下にショートパンツくらい履いてるわよ、ほら」
「ばっ...!捲るな!!!」
これくらいで赤くなるとか、やっぱり芋は芋ね。下が隠れるのは上に着てるTシャツが虎杖君のおさがりだからだ。大きめなので私が着るとどうしてもワンピースみたいになるのだが、部屋着として愛用している。
「ほら、いつまでも赤くなってないでよ」
「誰のせいだと...で、借りは返すって何で返すんだよ」
「ん、これ。どれがいい」
ゴソゴソと私がポーチから取り出したのは3つの小さいプラスチック容器。
中には乳白色と透明の液体が入っている
「......なんだよこれ」
「なにって、これからシャワーなんでしょ?ボディーソープ。3種類。右がラベンダー、真ん中がバニラ、左が柑橘系。どれも保湿効果バッチリだし、いい匂いで.........何その顔」
「いや、お前そういう所は本当にすげぇよな」
「そういう所って何。私はいつでもすげぇだろうが」
何を当たり前のことを、と思い眉間に皺を寄せると伏黒君は額に手を当て「はぁ...」とため息をつくとチラ、と私の手にある3つの容器をもう一度確認して左のものを選んだ。
「...これで」
「ん。はい、借り返した。じゃあね。...一応それ私が調合したやつだから使い心地教えて。」
万が一効果が肌によって無かったりしたら改善しなきゃだし、と思いそう言ったら目を丸くして彼は驚いていた。
「は???これお前が作ったの???」
「そう。...って、もうすぐ7時になっちゃう!私もう行くから!じゃあね」
芋に構ってる場合じゃなかった!早く顔を整えて髪もセットしたりしなきゃなのに!!もう〜〜〜!!
「......やっぱあいつすげぇな」
時刻は7時15分。
髪を乾かした後は制服に着替える。昨日のうちにアイロンがけをした物とハンガーに掛けたセーラー服を着たらドレッサーの前に座る。ここからが本番の顔作りだ。
自分で調合した化粧水と乳液を取りだし、コットンで丁寧にパッティング。今日はあまり時間がないので朝用のパックをしなくてもいいように念入りに染み込ませていく。一通り終わったら次はファンデーション。前に虎杖君に「雪乃の肌っていつも白くて綺麗だよな!」と言われたことを思い出しニヤケながら塗り残しがないように塗っていく。元の肌の色より少し明るめなので色の境目が見えなくなるくらい塗り込む。
顔全体にファンデが行き渡ったあとは虎杖君が褒めてくれたリップの中から特にお気に入りのピンク色を唇に落とす。この色虎杖君の髪の色みたいで好きなんだよね、ふふ。
リップに合わせたチークをして、最後にアイシャドウと涙袋、アイライナー、マスカラ...仕上げにメイクが落ちにくくなるスプレーを顔全体に行き渡らせれば、うん、今日も完璧。可愛い私の完成である。
ちらりと時間を確認するともう既に8時前。やばい、間に合うか?と少し焦るが、気を取り直して次は髪をセットする。
虎杖君とデートした時に買ってもらった淡いピンクのリボンを4つ取り出すと、編み込みの上部分と、終わり部分にそれぞれリボンをキュ、とつける。毛先は軽くアイロンで巻いて、前髪もふわりとカールさせれば完成だ。最後に引き出しからお気に入りのハートのチョーカーを着ければ出来上がり。
「っ、時間がない早くしないと!」
急いで女子寮を出て、男子寮へと向かう。勿論行先は虎杖君の部屋。汗でメイクが落ちないか心配したがたぶん大丈夫だろう。上がった息を整えて虎杖君の部屋のドアを軽くノックすると、
「んー!ひょっほはっへへー!」
と大好きな彼の声にキュン、とした。バタバタしてる事からたぶん起きて歯磨きしながら制服でも着ている最中だろうと予測をしながら「急がなくても大丈夫だよっ!待ってるね!」と声をかける。しばらくするとピロン、携帯の通知が来たので確認すると虎杖君から『中はいっていーよ!』と来ていた。ふふっ、と笑って「入るね」と一応言ってからドアを開ける。
「悪ぃ!歯磨いたり服きたりしてて!そんでもって今寝癖やばいから直してるとこ!すぐ終わるからそこ座ってて!」
「はーい!」
私の読みが当たっていて思わずさすが私と心の中で自分を褒めた。虎杖君は鏡の前であらぬ方向へと跳ねてる髪をワックスで撫で付けて苦戦していた。髪がぴょこぴょこしている虎杖君も可愛い...バレないように無音カメラで流れるように盗撮した。後で待ち受けにしよう。
「っし!でーきた!...お、雪乃も今日も可愛い!それにいい匂いすんね。香水?」
「い、虎杖君近いよ〜。ううん、今日は香水使ってないよ、たぶんシャンプーだと思うな」
突然の至近距離に心臓が飛び出そうなくらい緊張したが、なんとか平静を装って答えると「ふーん、今度俺にも同じシャンプー使わせてよ!」と眩しい笑顔で言われたので危うく卒倒しそうになった。
「あ!今日つけてんのってこの前俺がいいなーって言ったリップ?やっぱ似合ってる!」
「そうだよ!ふふ、嬉しいなぁ」
こうやって何気ない気づきが嬉しいんだよね。虎杖君は私の些細な変化も見逃さないで気づいてくれるから本当に大好き。
「虎杖君、そろそろ教室行こ?もうすぐ時間になっちゃう」
「ほんとだ。んーもうちょい雪乃といたかったけどしょーがないか」
「うっ...本当は私も一緒にいたいよ〜」
「んー名残惜しいけど、雪乃、こっち向いて!」
ちぅ、と虎杖君の手が私の前髪をあげて額に優しくキスをしたと思ったら今度は両頬に手をそっと添えられた。
首まで熱くなって思考が爆発しそうになってる私に気づいてるのかいないのか、「ん、こっちにもしていーい?」と額をこつんと合わせ至近距離で見つめ合う。あ、やばい鼻血出そう耐えなきゃ。
「う、うん...」
私の喉奥からようやく絞り出た小さい声を合図に虎杖君は小さく「へへっ」と笑うとゆっくり目を閉じ今度は唇にキスを落とす。恥ずかしくて震える手を首に添えてる片方の手がするりと繋いでくれて私もそれに応えて緩く繋ぎ返す。
ちゅ、ちゅ、と2,3回口付けると満足したのか先程より眩しい笑顔になっていた。
「よっし、じゃー行くか!」
「ひゃ、ひゃい...」
正直私はキスでいっぱいいっぱいでそれどころではないが、虎杖君が満足なら私も満足だ。
「つーかあれ以上してたら俺多分教室行きたくなくなるし!雪乃ともっとこうしてたくなるからやばい」
本当に、突然こういう爆弾を落としてくるので私はいつまでも気が抜けないのだ。