丹羽 和磨（ニワ カズマ）
31歳、B型、176cm、男

五年前に殺人鬼「ヒズミ」に撲殺された被害者・丹羽美咲の兄。東京の下町に住む美容師。
元から優しく、相手の気持ちを察する能力に長けている。が、事件以降は他人の感情や痛みを心から理解するために、相手と同じ体験をしようとする癖がある。
自分がつらい経験をしてきたにも関わらず、困った人を放っておけない。絵里、桜、ねこちゃんの問題にも自ら首を突っ込んでいく。
普段は感情をあまり大袈裟には出さないが、内に秘めるものは強い。誰かを守るためなら時に危険な行動に出ることも辞さない。そういうときは急に感情が昂り、良いほうに作用すれば心強い味方となるが、悪い方向にいくと異様な残酷さを発揮してしまう。
密かにヒズミを追っており、過去のあらゆる凶悪事件を五年間調べ続けている。
コーヒーと散歩とボーッとすることが好き。オカズには官能小説。髪型は気にするが、服にはあまり詳しくない。



丹羽 祐希人（ニワ ユキト）
27歳、O型、184cm、男

和磨、美咲の弟。現在は実家で和磨と二人暮らし。下町のカフェでバイトしている。
俳優のような端正な顔立ちをしている。一見すれば物静かで穏やかなイケメンだが、実はド級のナルシスト。自分の顔面よりかっこいいものはないと本気で信じており、もはやどんなに美しい女性にも興味はない。
事件以降は主体性を失ってしまい、兄・和磨の決めたことに文句を言わずついていくスタンス。空っぽな人間性は、本当は「自分の中身には自信がない」ことも影響している。
兄に似て、基本は相手を思いやる心優しい性格。時に衝動的になりがちな兄を冷静に止める役にもなる。
むかし付き合っていた恋人にひどい目に遭わされたことがあり、他人、特に女性を信用できない。だが絵里や桜と出会い、徐々に他人に心を開けるようになっていく。
料理と歌うのが得意で、無類のスイーツ好き。カッコつけの割に、実はかなりの人見知り。



島崎 絵里（シマザキ エリ）
48歳、AB型、160cm、女

あるサラリーマンのもとに嫁いだお嬢様育ちの専業主婦。が、魔が差して、不倫をしてしまい、夫の両親の圧も受けて家を追い出された挙句、不倫相手にも利用されていた。
五年前、電車内で携帯電話越しに妹を殺害され、錯乱して暴れ回った和磨の姿を目撃していたうちの一人。それをきっかけに丹羽兄弟と知り合い、離婚して行くあてのなかった絵里は、そのまま丹羽家の家政婦として雇われる。
幼少期からバレエ、コンテンポラリーダンス、フラメンコなどあらゆるダンスを経験しており、48歳には思えないほどスタイル抜群の美女。中身はさらに少女のように純真。丹羽兄弟に対しても息子のように愛情深く接する。
ファッションや美容、アクセサリー、動物などが大好きで女子力高めだが、丹羽兄弟よりも頑固で潔い一面も。