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式神使いの闇



―何でこんなに一般生徒が敵側に....!?








蜜柑たちのテレポート先では、さっそくピンチに陥っていた。

一般生徒が大勢周りを取り囲み、身動きが取れない状態。

「お前ら....

何してんだよ」

詩が前に出て言う。

「詩....?

なんでここに....」

少しあたりがざわついた。

今、目の前に対峙している生徒はたじろいでいた。

しかし意を決したように詩と向き合った。

「仕方ねーだろ!

俺らだって誰がこんなマネ....っ

召集を拒めば立場が悪くなるどころか

あいつらみてーに

あんな操り人形にされてまで

拒否ってお前らをかばいだてする義理どこにあるってんだよ」

そう、指差されたほうを見て、愕然とする。

そこには焦点の定まっていない、明らかに様子のおかしい生徒達が大勢いた。










「....大体こっちのセリフだよ

何なんだよお前ら

俺らを一体、何に巻き込んでんだよ

お前らが逃げれば逃げるほど

とばっちりくらって迷惑なんだよ

こっちは。

さっさと捕まれよ!」








―ザッ






詩に、念力で操られた縄が飛んでくる。

しかし詩は、その場を動くこともなければ、アリスを使って攻撃を回避しようともしなかった。

「詩!」

殿が叫ぶが、まったく動じない。





―俺がしたいことは何なんだ?

今、初校長側と戦えば、こいつらを苦しめてしまう。

何にも関係ない、こいつらが....

こんなことのために俺は戦ってるんじゃない....







―ボォッ.......







いきなり、詩の目の前に炎の竜巻があらわれた。

詩は驚き飛びのく。

その炎のおかげで、縄は燃えてなくなった。

「何ボーッとしてんだ!

いくぞ!」

棗の怒声がしたかと思うと、何かにぐいっと引っ張られるように体が動いた。





―え?





考える間もなく、景色は変わった。









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