相性
「....よし、次は##NAME1##ちゃんだな」
今さっき、蜜柑によって詩の式神のアリスを入れてもらった殿が言う。
##NAME1##は頷き、蜜柑の前に出る。
「......蜜柑ちゃん
詩の石を......私に入れて」
##NAME1##が詩にもらって肌身離さずもっていたそれを、差し出す。
「そうだな、##NAME1##ちゃんも詩のアリスと相性いいかも」
殿がそういい、みんなが納得するが、
「だめだ」
1人、反対したのは詩。
「なんでだよ、詩!」
殿が言う。
##NAME1##も戸惑いの目を向けている。
「俺のアリスと、結界のアリスは相性がよすぎるんだ」
「あ...」
みんな、そうだったと気づく。
「結界で暴走したアリスは、今の俺でも抑えるのが難しい。
傷つけたくなくても、傷つけてしまうのはつらい。
##NAME1##に、俺のアリスでそんな思いしてほしくない」
乗り越えたとはいえ、詩にとってアリスの暴走は相当なトラウマになっているのだろう。
その表情は、過去の旅で何度もみた、苦しむ詩の表情だった。
##NAME1##は頷き、詩のアリスをまた、大事にしまった。
けっきょく、##NAME1##の中に入ったのは何のアリスかわからない、柚香のもっていたアリスストーン。
そして........
「最後は詩だな」
詩は蜜柑の前に歩みでた。
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