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戦況/久しぶりの影



な.....何これ....っ

「校長先生....

ナル先生たちは....!?

櫻野先輩や.....蛍のお兄さんも.....

何で誰もいーひんの.....!?

蜜柑をはじめとした、過去の旅から帰ってきた一同は、その場をみて唖然する。

何かあったと一目みてわかる、この部屋の異様な状況。

物が散らばり、ガラスが割れ、もぬけのから。

「....やはり、時間がずれている」

のだっちが、そこに落ちていた時計を手に取り言う。

「のだっち.....?」

みんなの不安げな表情がのだっちに向けられる。

「時空の波のせいもあって

私達が出発したよりも1時間後に戻ってきてしまったようです

でも、ここを出発した時刻近辺に戻ってきていたら

私たちの身にもおそらく何かが起こっていたのでしょう......」

「じゃあ、みんなはどこに.....?」

蜜柑が不安そうに呟いた。

その時だった。





―ザッ....





目の前に、おそらくテレポートであろう移動手段であらわれた人物に、皆驚いた。

その久しぶりの顔。







「「「詩....っ」」」

「「詩先輩.....」」

「詩くん!」







そう呼ばれた本人は、こんな状況下、いつもと変わらない笑みをみんなに向けた。

それは、何となくみんなを安心させ、混乱していたみんなの気を、いつのまにか落ち着かせていた。







「....よっ」






久しぶりにみんなの前に現れた詩は、ぎこちなくそう言った。

どういう顔をしていいか、わからないという様子だった。

そんな中、1人、詩のもとへ飛び込んだ人物がいた。






「##NAME1##....」

##NAME1##は、ぎゅっと詩に抱きつき、その存在を確かめるかのように強く強く抱きしめた。

詩もすぐに、強く抱きしめ返した。

自分を心配していたことが痛いほど伝わり、そして涙している##NAME1##を見て、

「わりー....心配かけたな....」

と、ケガをしていないほうの腕で##NAME1##を包み込んだ。






「ばか詩....

もう、会えないんじゃないかって.....

詩がどこかに行っちゃうじゃないかって.......

本当に

本当に

心配だったんだから.......っ

お願いだから、あまりみんなを心配させないで」







「ごめん、##NAME1##.......」

詩はより一層強く、抱きしめた。









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