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待ち受ける未来



「帰るぞレイ、こんな所にいちゃダメだ___」

「や...

やだ

....つれてかないで

あそこで1人になりたくない....っ」

レイを掴んだ手が、腐食していく.....

でも無効化だから____

「やめろレイ、

そのアリスを使うんじゃない

お前のアリスは人の命を」

「さすが行平先生

無効化のアリスのおかげで身の危険も
そうやって彼を抑えつけることができるのは あなただけ

そのあなたにこうも反対されてしまっては

私は手も足も出ない

残念だが.....

どんなに彼をひきとめたくても私の力ではムリだ」

「...あんた

さっきから何いって」

「先生、なんで......?

先生だけはぼくのこと.......

先生だけは他の人と違うって....

信じてたのに.....

ぼくを.....

だましてたの......?

ぼくを...

どうして....

どうしてそんなことするの?」

また一段と、黒い染みが濃くなった。

「レイ

何で騙されてるのが分からない!?

お前はまだまだ制御も色々な事もおぼえなきゃいけないんだ

結局傷つくのはお前なんだよ

こんな風にアリスを使って。

レイ、目をさますんだ」





「...さい

うるさい」




「だまれだまれうるさいうるさいーーーーーっっ」








今までにみたこともない瘴気が、あたりを、自分を覆った_____










「レ....


レイッ」








「―また制御失敗か…

レイ、疲れただろうがもう少し頑張ろう

アリスを完全に封じこめる感覚を覚えるんだ

お前のアリスから受けるこのアザは体を腐らせ相手は死に至ってしまう」

「―じゃあ先生の手のアザも....

先生死んじゃうの?

ぼくのせいで........?

そんなのやだ....っ

制御の訓練はもうやだ.....っ」

「―大丈夫だよ。

先生は無効化のアリスだから

ホラ、しみがきえていくだろう

でも他の人はこうはいかない

やっちゃダメなんだ

この間のあの子みたいに.......

いくら友達になってほしいからといっても。

何度でも練習し体得するんだ

それがお前のためになるから

先生は大丈夫

アリスで何度だってお前のアザは消してみせるよ

大丈夫だから......」








「せ....

せんせい.....?

どうしたの.....?

いつもみたいにアザを消してよ.........

大丈夫っていったよ....?

先生

ねえ、動いてよ

先生ってば!」









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