仲間がいること
「ナル....」
どうしてナルが、ここに.....?
「行くつもりなんだろ
初等部の校長の所…」
「え....」
「事情はきいた
....ふざけんなよブス
あんたの1人よがり感傷モードで俺らの苦労 水の泡かよ
自己犠牲のつもりだろーけど
ただのはた迷惑の自己陶酔なんだよ」
「な...」
「周りはもう戦ってんのに当のあんたは
構わず白旗振りに行く気かよ
そんな風に臆面もなく弱っちいから
周りに黙って気つかわれて守られるんだろ
それが嫌なら少しは強くなってみせろよ
ここでふんばってみせて
アイツにつけいるスキをみせないくらい
少しは根性みせろよ
逃げんなよ…」
....そうだった
ナル....
あんたはあの時
つらい事から目を背けても
決して
逃げようとしなかった.....
今もこうして逃げずに
あたしを引き戻しにきてくれた
「ごめん....
ごめんナル.....
ありがとう.....」
みんなのためを考えてるつもりであたしは
ただいっそ自分がラクな方向に逃げようとしてた
みんな ごめん....
ありがとう.....
私、負けないから
もう二度と
逃げたりしないから
いつかきっと
みんなに追いつくくらい
強くなるから..........
「―君がまだ、私の下に来るのを拒むとはね
正直意外だったよ
柚香.....
かわいそうに柚香....
君は大事なものたちを見捨てられないその性格ゆえ
いずれ彼らから離れる道を選ばなければいけない
君は一生、この学園から出られない.....
―いいね
君を信用して打ち明けるんだ
このことは、
決して他言してはいけないよ……」
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