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仲間がいること



「―久しぶり、柚香ちゃん

随分最近楽しそうね

私といる頃は見られなかった笑顔....」

「月....っ」

「でも皮肉ね

柚香ちゃんが笑顔であればあるほど

柚香ちゃんの周りの人から

どんどん笑顔が消えてく

.....そういう無神経なとこは相変わらず

柚香ちゃんって

疫病神だよね」

「月...っ

それどういう意味!?」

「本当に何も知らないの?

だったら教えてあげる」

「柚香ちゃんがのほほんと今の生活を楽しんでいられるのは

誰かの犠牲の上にあるってこと

あんたをかばいだてする鳴海君や五十嵐馨や先生が

あんたのせいでとばっちりをうけて

あんたの請け負うべき負担を代わりに彼らがキャパオーバーの中こなしているのを知らないの?

みんな黙ってるけど勿論あんたを受け入れた特力の人達だって

随分前からペナルティや嫌がらせをうけてるわ

それもこれもあんたが素直に初等部校長のいうことをきいて

言われた通り任務をこなしてれば誰も辛い思いしなくてすんだのに

みんなあんたのせいで不幸に」






―ばしっ





月の話は遮られた。

「志貴先輩.....」

「....気にしないでいい、あんなの

初等部校長のいつもの幼稚な差し金だ





.....柚香?」







―弟のように

守ってるつもりでいて

本当はずっと

守られてたの.....?

ナル.......

馨先輩も最近、

ずっと辛そうにしてたのに......

.....1人で立って

1人で歩いてるつもりでいた....

本当はみんなの

辛さの上に成り立った

自由だったのに…










「....先生、初等部校長のところへいってきます

あたしこれ以上、みんなを犠牲にはできない」






それは勿論反対されて……





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