仲間がいること
―これしきの事に自分の足で立ち向かえんなら
どの道 この先どうフォローしようとこの学園ではやっていけへん
大体、他人にフォローされて生き続けていくにも限界がある
そこから脱皮できるか、あの子もここらで試されてると思って
ま、本当にやばくなったら私も少しは手貸しますし
.....先生もあちこち問題抱えて大変やな
あの初等部の問題児が片ついたら今度は中等部がらみ....
中等部はそう、うまくいくとは思いませんけど。
大体先生、過保護やわ.....
ある日の中等部花姫殿にて、一幕......
「〝できません〟じゃなくて
やれ 」
「〝あるかどうかわかんない〟んだったら
探せ 」
柚香の顔はひきつった______
.....in 時空間。
「.....恐怖の力とはすごいもので
この後柚香さんは死にものぐるいで見事力を発揮なさいました」
―い....一体どんな恐怖.......!?
「.....五十嵐さんは
この後柚香さんの無二の親友になります」
「「「えっ...」」」
皆の声が重なったのは言うまでもない。
「初めこそ柚香さんは五十嵐さんを警戒してましたが
本当にお2人は仲良かったですよ
彼女の強さや厳しさの裏にある優しさに
随分柚香さんは励まされてました
今思えば、彼女と出会って自分の足で歩いていく自信をつけていったような....
棗くん
あなたのお母さんはそんな風にみんなに愛されて
みんなを愛して.....
誰より立派で素敵な人でした
僕をはじめ、
みんながあなたのお母さんを大好きでしたよ」
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