色とりどりの感情/切ない初恋
柚香先輩は、
俺の前では決してヘコたれえた姿を見せない。
―あの時、みてしまった
柚香先輩の泣き顔。
「どんなアリスだって、その持ち主の使い方次第で毒にも薬にもなる。
お前がこのアリスを持って生まれた事は、ちゃんと意味のあることなんだよ。
大事なことは自分のアリスを信じて愛することだろ」
「先生....」
柚香先輩にとって、
まだ守られる立場の僕には決して見せない苦悩を.........
だったら知らないフリして支えるよ、
君の隣で急いで大人になって。
たとえ僕の想いが
この先伝わることがなくても.......
in 時空間。
「さて、そろそろ詩くんが入学してくる頃ですね.....」
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