色とりどりの感情/切ない初恋
「いいよ盗っても
俺のアリス。
いつも盗る盗るいってんじゃん
やれよ、
せいせいする。
こんなアリス.....」
「ナルっ」
「何だよ
まさか泣き顔みにきたんじゃないんだろ?
さっさとやれよ」
きもちわるい
きもちわるい
こんなアリス......
こんな自分.......
「.......とってもとっても、なくならないね。
あんたのアリス。
この部屋が星空みたいになっちゃうくらい..........
きれいだね、アリスって。
こんなきれいな星が、あたしたちの体の中でも輝いてるなんて
この部屋もあたしたちも
宇宙みたい.....」
自分のちっぽけな悩みがバカみたいに思えるくらい.......
「......疲れた?
いいよ、今日は一緒にいてあげる
宇宙で独りはさみしすぎるもの......」
―きれいで無限に広がる、孤独な星空にのみこまれないように........
僕ら2人とアリスだけ.........
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