行方不明/嵐の前触れ
学園中に、ある噂が流れた。
学園に広がる、不穏な雰囲気。
事は、動き出す___
嵐の足音はもう、そこまできていた_____
―朝、蜜柑がみんなの前に顔を出すと、なんだか、いつもと違った。
1日風邪で休んだのだが、その間に何かあったのだろうか?
胸騒ぎがして、変な気分になった。
そう思っていると、言いにくそうにパーマが口を開いた。
「.....まだ、ちゃんと確認とれたわけじゃないけど、昨日突然、こんな噂が流れたの」
みんなの表情から、良いことではないことがわかり、緊張が走る。
「....危力系のあるグループが外の任務に失敗して、メンバーに行方不明者を出したって」
え...
「その安否がわからない行方不明者として、何故か挙げられてる名前が、
翼先輩だって.....」
全身から、血の気が引くのがわかった。
「同じチームにいた棗君は学園に戻ってきてはいるらしいけど、まだ誰も会ってなくて.....
危力系総代表の詩先輩が不在ってゆうのもあって、詳しい事情は誰も知らされてなくて、
今はみんな、あることないことを話してるわ.....」
.