色とりどりの感情/切ない初恋
「....お前らのイメージ通りに行動してやっただけだろ。
.....おしつけられた任務こなしたらこなしたで
人のこと特殊だの気味悪い子供だの汚れてるだの
あげくのはて面と向かって可哀想だの
どーせ汚い目でみられるんなら
期待通りせーぜー汚いマネしつくした方が
まだ奴らの目にもハラもたたないし
お前らの勝手にただ振り回されるのはうんざりなんだよ」
「鳴海君もすっかりぐれちゃって.....」
「ムリないわ、行平先生忙しいもの.....
杏樹君だけずっとみてるわけにはいかないわよ」
「無効化だし....
彼が唯一いう事をきくのが行平先生だけ」
「せめて他に心を許す友達がいて彼をいさめてくれればいいんだけど.......」
「皆 鳴海君を恐れてそんな子いないわよ」
「でも誰かが鳴海君を更生させないと、
彼、行平先生から離されてまた任務一色の日々に...」
「柚香!」
「おまえ、杏樹のパートナーになってくれないか?」
―行平先生!?
―この時それをどう思ったかはともかく、
今ではその判断を何よりも感謝している
柚香先輩と出会って、
僕は人生に〝色〟があることをはじめて知った。
嬉しさも
愛しさも
哀しみも
喜びも
恋の苦しみも苦さも.....
いろんな色が僕の中にもあるってこと
僕の世界にあざやかさをひきだしてくれたのは、
柚香先輩。
心の底から湧き上がる感情は、
全部 柚香先輩、あなたがくれた____
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