歪んだ友情/すれ違い
「校長、その汚い手、はなして下さい
俺の生徒から。
どうか、お願いします」
先生の瞳は強くて、眩しかった.....
「先生、何でこんなバカなことしたの....!?
しらないから.....っ
あの人に逆らって、私なんかに関わって....
過去受けもっただけの、一生徒のために何で.....」
―つないだ指の先から、
汚してしまう、
この人を堕としてしまう、
光を濁してしまう。
「知ってるんでしょ私のアリスのこと.....
私が何してきたかも」
「知ってる」
「―お前はあの時月を、これ以上堕ちる事で傷ついてほしくなくて、
盗みのアリスであいつを止めた。
そのアリスは友達守りたくて、必死に発生させたアリスだろ。
一生徒だろーが何だろーが
お前らのそういう気持ちと、そういうアリスまるごとひっくるめて
絶対守るって、
とっくに俺はハラくくってるんだよ
___寝たフリ娘が
あん時の言葉、もう忘れたのかよ」
―好きになっちゃ、いけないのに.........
なのにこの手を離せない、
先生の目に移る自分を、そんな風に知ってしまったら。
もう、先生のいない世界には帰れない。
もう、気持ちを殺せない。
そばにいたい。
私の苦しい恋は、はじまってしまった_____
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