“先生”/時空の旅
in 時空間。
「この頃の小泉さん、私達の知ってる彼女とはまるで別人ね」
蛍が言った。
「初めから、悪い人はいません
....と思います」
のだっちはそっと言った。
小泉さん....
何で.....
「母子揃って忌々しい...」
「あなたの苦しむ顔を想像する度」
「あなたの母親を重ねてゾクゾクするわ」
何で...!?
................
〝ずっとそばにいてやるから〟
〝全力で守ってやっから〟
あの言葉はきっと、私だけに向けられたものじゃない
私はあまりに幼くて、
あの言葉は自分だけのものと思い込んでしまったけど、
―わかってる、わかってる.....
期待することが、
その分絶望を大きくすることくらい
もう十分わかってる.....
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