“先生”/時空の旅
―行平先生がこの学園に来てくれてよかった.....
先生がわたしたちを担当してくれるようになってから、
前より居心地よくなったし
柚香ちゃんとも仲良くなれたし......
「柚香ちゃん、〝任務〟って知ってる?」
「君のアリスはとても珍しいいいアリスだ....
誇りに思いこそすれ
卑下なんかする必要は全くない
稀有な存在の君が凡人の価値観にふりまわされるなんて
全くナンセンスだ。
君は私の...
この学園の宝だ。
己の道を極めて、
凡人にはできない任務をこなして
はやく私達を喜ばせておくれ....」
「....私、誰かから....
あんな風に自分の事 大事だって言ってもらええたの、
校長先生がはじめて.....
はやく校長先生のご期待に沿えるように頑張って、
あの方のお役に立てる人間になりたい.....」
―ちょっと待って月ちゃん...
「そして私の事、のけ者にしてきた人達を
あっといわせたいの。
私、校長先生のためなら、
どんな辛い任務でも頑張る」
―〝吸魂のアリス〟なのに...
〝任務〟って.....
〝頑張る〟って.......
「今度こそ.....誰にもみすてられないよう、
私頑張る....っ」
―月ちゃん......っ
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