“先生”/時空の旅
「何なんですか。
〝特別生徒〟って......」
―学園にはいろんなアリスをもった生徒がいる
中には〝危険〟と判断されるようなアリスも
そういった子はアリスに多大な有用性がある反面
強力な力をもつ分、他の子と違って扱いが難しく
ともすれば時に力でもって制しなければいけない時もある
だが行平先生、あなたの無効化のアリスをもってすれば
今まで処罰や監禁などハードな接し方をしてきた彼らに対して
彼らのアリスを無効化できるあなたは
心を通わせられる.....
....つまり、ソフトに彼らを懐柔できる
恐れられる力にはそれだけ征服したくなるだけの魅力がある
彼らの力をうまく利用するためにも
君には是非頑張ってもらいたい........
「....あんな生徒を物としか思ってないような言い方、納得できねぇ」
「神野先生、あんたも特別生徒の処罰を担当してるってきいたけど
......初等部のこの特別生徒のリスト、こいつらのどこが
処罰や懐柔策が必要なほど危険だっていうんだ!!
どいつも大人しくてききわけのいい、
制御システムで十分能力をおさえこめる奴らばっかじゃねえか
何考えてんだあの校長......」
「―お前をわざわざここへ呼び寄せられた行平校長のことを考えろ
与えられたこの機会を好機ととるか
どう生かすか殺すかもお前次第ということだ.......」
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