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共鳴



「なっ....今なんて?」

「詩兄が!?」

蜜柑と颯が声をあげ、静音や棗、蛍が目を見開く。

「これ、詩のストーンなの」

##NAME1##のその手に包まれていたのは藍色の石で、淡く光っていた。

「さっきから光ってて、一瞬だけど式神の視点から詩が見えた。

長期任務中でありえないって思ってたけど、見間違えじゃない、確かに学園に詩がいる。

詩のことだからまた何か無茶をしたんだろうけど、詩がいれば、詩がなんとかしてくれる.....きっと。

きっと蜜柑ちゃんたちの力になってくれる」

##NAME1##は静かにそう言った。

詩ときいて、皆に少し希望が見えたような気持ちになるから、やはり詩の存在はすごい。

今度は棗が何かを思い出したようにポケットから何かを取り出した。

それはまさしく、詩の藍色の石。

##NAME1##のよりは薄いが、淡く光っていた。

そこで、棗は何かはっとした表情をする。

「棗?」

蜜柑は顔を覗き込む。

「....俺も見えた

詩はやっぱり、学園にいる」

棗のみた詩は、一瞬だったが何かから逃げているようだった。

場所の特定はできないが、見えると言うことは学園内にいるということ。







「石が勝手に光るということは、あなたたちが今作り手である彼と共鳴しているということ.....」

「共鳴....」

##NAME1##は藍色の石をぎゅっと握り締める。

棗はじっと手元の石を見つめていた。

「詩が、何かを伝えようとしているの?」

##NAME1##は静音に問う。

「そうかもしれない。

あなたのアリスは詩と相性がいい」

「詩.....」






「ふふ...

なにやら面白いことをしておるの

蜜柑の君、そなたも共鳴とやらをしてるのでは?

そなた先程から胸の辺りに何を隠しいておいで...」



「え...」

蜜柑は何もと言いかけて、ふと胸に手をあてはっとする。

「蜜柑それ...」

蛍は蜜柑が取り出したアリスストーンを指差す。

それは蜜柑が拾ったもので、強く光っていた。

「それは、櫻野くんのアリスストーンね」

静音は言う。

「あやつは“テレポート”を使えたな。

石を通じてあやつに呼ばれておるのじゃ

ためしてみるがよい....

相性については問題なかろう」

姫様は何やら楽しそうに笑う。

そのとき、いきなり蜜柑がテレポートの体制に入った。

「蜜柑の君、菫の君も連れて行くとよかろう」

「姫様...」

「式神使いは何かとお主らの支えになるじゃろう。

そやつがどこにいるかわかれば、また動きやすかろう。

テレポート先には伝えておく.....」

##NAME1##は深く頷いた。

「さあ、早く!」

静音は姫様の言葉に驚きつつも、##NAME1##を促す。

「ありがとうございます」

##NAME1##は頭を下げ、手を伸ばす蜜柑の手につかまった。

「...蜜柑の君、そなたの母上によろしゅう伝えてたもれ」

その姫様の言葉を最後に、景色は変わった。











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