共鳴
「ごめん蛍....
ウチのせいや」
姫様の話を聞き、しばらく呆然としていた蜜柑の前に、先程、颯に連れられた蛍が姿を現したのだ。
「今回のこと、誰もあんたのせいだなんて思ってない
あたしたち、〝親友〟でしょ
あたしはあんたがこの学園にいなかったら、ここまで笑ってこの学園で頑張ってこれなかった
私にとってあんたと過ごしたここでの日々は
宝物なの
1年前のあの時の別れとはもう違う
ここで一緒に培ってきた日々が
たとえどんなに離れ離れになっても
きっとあたし達を固くつないで気持ちは揺らがないわ
そうでしょ蜜柑」
2人は、涙を流し抱き合った。
今までの思いでも一緒に.....。
いつまでも蛍の隣で笑っていたい
一緒に泣いたり怒ったり
そうやって一緒に大人になって......
ずっとずっと一緒にいたい...
どうしたら...
その日常は取り戻せるの?
ウチは、どうしたらいいの?
「あの....蜜柑ちゃん」
ふいに誰かが呼びかけた。
少し控えめにいうのは、##NAME1##だった。
そして、その手にもっている何かが光っていた。
「詩が...学園にいる」
「え...?」
蜜柑は一旦、蛍から離れ聞き返す。
皆の視線が一気に##NAME1##へ注がれた。
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