このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

終局/すべてを懸けて



「詩!」

「棗!」

##NAME1##と蜜柑がたどり着いたとき、詩と棗は二人とも床に倒れていた。

2人とも、ひどい出血だった。

しかし、炎は燃え続け、式神も久遠寺の喉元ぎりぎりのところに突き立てられていた。

##NAME1##と蜜柑は急いで駆け寄る。

そこで二人とも、同じように固まった。

その頃には、時空間から帰ってきたのだっちや初等部のクラスメイト、生徒を避難させて戻ってきた殿や翼もいた。





「棗...息をしてない....」




「うそ....詩も....呼吸が....ない....っ」





その言葉に、皆、息をのんだ。

蜜柑と##NAME1##も、お互いに顔を見合わせた。

絶望に、顔が曇る。





「詩、アリスはもういいから...っ

ねえ、詩.....!!

死なないって言ったじゃない!!

こんなの...こんなの....」

必死に詩の名前を呼び続ける##NAME1##。

そして、あの元凶に目を向ける。

まだ、炎にまかれ、詩の式神が喉元までせっていた。

意識がないのに....

たぶんこれは、結界に反応した詩のアリス....

あなたみたいな人のために!

詩のこのアリスが使われるなんて、もうみてられない!!

「詩の!!

詩のアリス返しなさいよ!!

あの時詩から奪ったアリス、全部返してよ!!

詩の命、返してよ!!」

##NAME1##は、炎の中心にいる久遠寺にとびかかろうと向かう。

「##NAME1##ちゃん!危ない!」

殿が、叫び制すが##NAME1##はとまらなかった。

燃え盛る炎など見えていないかのように、久遠寺の喉元へ手をのばす。

それと同時に、蜜柑も叫んでいた。

「そんな火もういいから!

命を延ばして!

かけらでもいいから、戻ってきて!

ずっと一緒にいるって約束したやん!

アリスを、止めて!!」

神様...っ

お願い。

どうか、この枷を外して....




##NAME1##と蜜柑の願いはアリスの光となって現れる。

強い2色の光が、その場を包み込んだ。







.
5/6ページ
スキ