歓迎/お気に入り
―ガチャンッ
乱暴に受話器を置き、初校長はペルソナへ向き直る。
「詩が.....今朝早く任務を抜け出し、たった今学園に戻ってきた」
ペルソナは顔を顰める。
「なぜそれが今....」
報告が遅すぎる。
そう思いペルソナは言う。
「本気を出せばそんなこと、あいつには簡単にできる。
もう甘くは見ないぞ、詩」
久遠寺は怒っている。
そんな威圧感にのばらは押されながらも、詩が学園に戻ったということに、どこか安心していた。
「風紀隊、佐倉蜜柑の捕獲に加え、東雲詩の捕獲を命じる。
詩に関しては手段は問わない。」
「これが詩、お前の答えというわけか......」
久遠寺は、いっそう目を鋭くさせた。
「もう一生、お前に光は見せない」
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