歓迎/お気に入り
「さあのばら....お前がこの2人をとめるんだ」
のばらの脳裏には、あのクリスマス前夜のことが浮かんでいた。
「のばらちゃん」
「ウチら友達やな!」
あの温かい笑顔は今も心の中で温かい。
「話して笑いあえばもう友達ってゆうんだよ」
友達ができたと自分のことのように喜んでくれた先輩。
ピシッ.......ピシピシ.........
のばらの氷が、初校長や風紀隊、月の足元を固めた。
私が今できること......
「逃げて....っ
逃げて蜜柑ちゃん」
その場にいた皆がのばらの行動にはっとする。
「2人ともこっちだ!」
鳴海が状況を判断して、棗と蜜柑を呼ぶ。
入り口付近にいた風紀隊は彼のアリスで、倒れていた。
「のばらちゃんっ」
蜜柑は逃げなきゃという気持ちと、のばらを見捨てることができないという気持ちが入り混じる。
「行って蜜柑ちゃん!」
しかし、その必死な思いがにじんだ言葉が蜜柑の背中を押した。
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