覚悟/理由
「俺と同じ目か....
でもあいつ、やっぱり変わったよな。蜜柑のおかげで」
「うん、そうだね
今回で、ほんの少し肩の荷が下りたかな」
「―俺も、蜜柑に助けられた」
「え?」
「花姫殿の地下で思いっきり使った俺のアリスを、あいつ止めたんだぜ」
「蜜柑ちゃんが....詩のアリスを!?」
こればかりは鳴海も驚いてる様子。
「まいったよ.....
つーか、命拾いした。
あのまま使ってたら、俺ここにいなかったかもな」
ハハっと詩は笑う。
「ほんと俺って、〝無効化〟に助けられるなー。
いや、無効化ってアリスがそういうもんなのかな」
「 そーかもね」
2人は昔を思い出し、顔を見合わせふっと笑いあう。
その後、しばらく穏やかな会話が続いた______
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