このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

危険能力系の代表





「詩先輩、いないねー....」

「ね、、残念。せっかく詩先輩のこと見れると思ったのに.......」

「ラストダンス、誰とおどるのかなー?」

「どうせ彼女でしょーっ」

「えっ...彼女いるって噂、ほんとだったの??ショック~~~」

「どーせまた新聞部の話題作り、デマでしょ!デマだと信じたいっ」

「そうだ、安藤にきいてみようよっあいつ詩先輩と仲よかったよね?」

「そうだそうだっ安藤ってばどこだろ~~」








開会式の中等部生の列。

毎年ある行事で開会式ともなれば慣れと飽き。

わくわくそわそわしている初等部生とは違って、緊張感が薄かった。





聞こえた女子たちの会話に、翼は面倒くさいなぁと身を潜めているところだった。

この学園の色恋沙汰には巻き込まれないのが定石。

こと、“詩”という存在が関わってくる話題は要注意。

今年に入ってからも、詩を紹介してほしい、とか、詩へプレゼントを渡してほしい、というお願いが後を絶たないばかりか、年々増えている気さえしてくる。

詩に近づきたい!という純粋な気持ちは悪ではないが、第三者の翼がひとつひとつ真面目にとりあっていたらきりがない。





今日も今日とてモテる先輩をもつ翼は大変だなぁ、と端でその様子をみる美咲は同情するのだった。











.
2/3ページ
スキ