このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

高等部の“穴”



「―久しぶり、柚香先輩.....志貴さんも。

ここにいれば、必ず会えると思ってた......」

先輩が愛した先生が、眠る場所。

ナルは、静かな目でそこに佇んでいた。






しばらく、そこで淡々と会話をしていた。






「―詩、見ないあいだに随分大人っぽくなったね」

ふいに先輩が言った。

学園に侵入した際、敵と味方として戦ったと聞いた。

「生意気なところは相変わらずだよ」

「そう...」

先輩も、詩と戦うことになったことを気にかけているのだろう、そう思った。

「彼は、今も、今までも必死だよ。

先生や、先輩の意思を引き継ぐために誰よりも身を削ってる......あの頃よりもずっと、強くなって、誰にもとめられない_____」









.
8/8ページ
スキ