決意の刻印/蝕まれる身体
体育祭も終わり、季節は春から夏へ。
あれから、蜜柑の誤解もすっかり解け元通り。
制服も衣替えし心機一転。
でも、棗はクラスでやや孤立状態.....
というより、すすんで1人でいるみたいな.......
―今の棗をみてると、ウチはかなしくなるより、なぜか不安になる
まるで、1人どこかいなくなってしまう準備をしてるみたいな.....
誰の心にも、自分のかけらを残さないようしてるかのような
棗の行動1つ1つにそんな決意を感じて、目を離せなくなる
不安になる
詩もまた、その姿が見えないことが多かった。
見かけても、声をかける隙をわざとなくしてるかのようにどこかへ行ってしまう。
気のせいかもしれないが、##NAME1##は詩に避けられている気がしていた。
あの頃からずっと、前を前を行っていた詩。
ずっと追いかけてきたつもりだったけど、その差は縮まるどころかどんどん遠くなっているように感じる。
詩、ひとりで行かないで。
少しでいいから、振り向いてほしい。
気にかけている人がいることを、忘れないで。
―学園アリス第16巻
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