障害物競走
『なんという事でしょう!!
佐倉蜜柑、衝撃、怒涛の大逆転です!!
予想のつかない展開に早くも観客総立ち大盛り上がりです!』
観客は盛り上がっているが選手達はそれどころではない。
―どんだけ人気があっても、この競技参加者なり手がないハズだよ.....
観客席と選手達のあいだには、かなりの温度差があるのだった。
そうこうしてるうちに、第二走者に続々とバトンがわたる。
第二走者は、紅組、美咲・詩・ジンジン
白組、蛍・静音・×××
「お、陽一~やるな」
詩はそう言って、陽一の頭をなで、バトンをうけとる。
もう、決まったものは仕方ない。
詩は自分を奮い立たせ、持ち前の運動神経でどんどん相手を抜いてトップにでる。
観客席では、やはり詩に声援がおくられる。
そして、問題のトラップは......
―巨大な動くツタきたーーーーっっ
これには皆一旦立ち止まる。
『どうするどうなる第二走者たち!!
おおーーーーっと!
待ってました学園のプリンス、東雲詩の式神のアリス!
みんなの前で見せるのはかなりレア!
皆さん、カメラのご準備をーっ』
と、解説の通り、詩は式神を出して邪魔なツタを切っていく。
他にも蛍はメカを使ったり、静音は音色のアリスでツタをどかしたり、皆工夫をしてそこを抜ける。
さて、次のトラップは.....?
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