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準備運動



「蜜柑が風紀隊に?」

翼は驚く。












「とりあえずお前ら教室戻れ」

一連の事情を知った翼は、今にも走り出しそうな3人を引き止める。

「蜜柑の件はとにかく俺や殿にまかせてお前らはもう、余計な動きすんじゃねーよ」

お前らまで風紀隊につかまったらどーすんだよ、と翼は3人をなだめる。

翼にツテがあると聞き、一旦3人は落ち着き、教室へと戻るのだった______

















「......いいのかよ、お前それで」

「ん?」

棗は翼のもとへ戻ってきていた。

「てめーだってうかつに動けば蜜柑にあの事知られかねないんじゃねーのか」

そんな2人の会話を盗み聞きしている影が2つ。

蛍と流架だった。





「お前が危険能力系へ移った事、まだあいつ知らねーんだろ」

初めて知ったことにはっとする、蛍と流架。

「まあ、あいつは今あの転入生の件で今んとこそれに気付く気配はねーけど」

棗はそう続けるが、腑に落ちない様子の顔。

「その辺は特力の奴らにも口裏合わせるよう頼んであるし、危力系に移動っつっても、

まだ俺は表向き特力の方にも籍残ってる状態だし心配ねーよ。

そこらへん、詩がいろいろかけあってくれて」






「蜜柑がこのこと知れば、間違いなく自分達のせいで俺がワリくったと思い込むだろうし、

お前らから聞いた今の状態の蜜柑をこれ以上凹ますようなヘマはしねーよ」






「それに俺らの今やってる例の任務の件を知られたら、あいつに合わす顔ねーだろ....」

翼は少し俯く。

「....お前んとこのチーム、まだ捕まえてないのか





安積柚香」






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