―後片付けで、事件は起こった......









「おい佐倉」

「お前 体育祭で小泉さんに無効化のアリス使ったら今度こそただじゃおかないからな」

突如、蜜柑に向かって言う小泉さんと仲良くしている男子。

「へ」

なんすかいきなり、と蜜柑は呆然。

「分かってんだぞ、お前が小泉さんに嫌がらせで、隠れて小泉さんのアリスを無効化してるの」

男子たちはそう続ける。

「え」

蜜柑はいきなりのことにただただ呆然とするだけ。

「この間も...

その前だって、小泉さんが俺らにアリスみせてくれようとするの邪魔したの、お前だろ」

「ちょ....あんたら何言って.....」

蜜柑は戸惑うばかり。

そんなこんなでクラスは少し混乱する。

しかし、委員長たちは冷静に蜜柑を落ち着かせる。







「何か.....小泉さんを囲ってる子達、

ちょっと.....いつもと様子が違うっていうか

まるでフェロモンあびた時の人みたいな......

でも小泉さんはアリスをむやみに使えないみたいだし」

そんなことを話しているときだった..........







―ガッ


―ザザァッ


―ザシュッ






いきなり、体育祭の道具がそこら辺を飛び交った。

皆に向かって飛んでくるそれは、皆を混乱させる。

あちこちで悲鳴があがり、危険な状態。

もちろん詩もそれを見ていて、生徒達を安全な場所へ誘導させる。






そんな中、蜜柑が誰かに連れられ、体育倉庫に入っていくのが見えた。





―小泉 月.......






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