このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

新しい感情(回想)



「詩くんは、もう体大丈夫なの?」

昨日のことを思い出し、少し控えめに聞いてみる。

「ん、みてのとーり。大丈夫」

そう言いながら詩は、またベッドに腰掛ける。

「そっか」

腑に落ちない様子の##NAME1##。








「つーかお前のほうこそ大丈夫?」

「え?」

なにが?とでも言いたげな##NAME1##。

「早く行かねーと遅刻すんじゃね?授業」

詩は時計を指差す。

「あっ!」

気づけばもう、そんな時間。

「てか詩くんもでしょ?」

「ん?俺は眠いから寝る」

そう言って、ぼふっとまたベッドに身を沈める。

「寝るってー....」

呆れるものの、詩は本気のよう。

「じゃあ私、行くね。

ほんとにありがとう」

##NAME1##はベッドからおりて部屋を出ようとする。






「あ、待って」






詩は呼びとめる。

##NAME1##は振り向く。




「名前、なんてーの?」

そういえば知らなかったと、詩はたずねる。




彼女はにっこりと笑い、

「##NAME1##。##NAME2## ##NAME1##」

と答える。





「##NAME1##、か。

俺も呼び捨てでいい」





「うん」




そう、最後に言葉を交わして##NAME1##は部屋を出て行った。

足取りは軽い。

今日は、寂しくなく寝れる気がする。









.
5/6ページ
スキ