はちみつレモン. 仙道彰
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「はい、はちみつレモンです。」
私は毎週差し入れをしている人がいる
仙「毎回ありがとう」
1つ上の仙道先輩だ
前に彦一と話していたのを聞かれ
毎日作って欲しいと頼まれたのだ
流石に毎日は厳しいため
毎週作る事にしている
ある日…
「…やばい!はちみつレモン忘れた…」
彦「え!?それほんまか!?」
「仙道さん毎回楽しみにしとんのに…」
「…そうなの?」
「ただのはちみつレモンを?」
彦「え、あ、いや…なんでもあらへん!!」
「…なんなんだ?」
(でもほんとにどうしよ…)
「あ!持って来てもらえばいいんだ!」
「でもお母さんお出かけ中だし
お父さんは仕事だし…」
(待てよ?今日って湘北休みだよな…)
私には双子の兄がいる
その兄が通う湘北高校は開校記念日で休みだ
私は急いで連絡をした
『お兄ちゃんに頼みがあります。』
『お前からお兄ちゃんって
初めて聞くんだけど?笑』
『まぁまぁ細かい事は気にしない!』
『笑それで?何があった?』
『冷蔵庫に入ってるはちみつレモンを
今すぐ陵南まで持ってきて』
『今すぐ!?人使い荒いな…笑』
『今日の夕飯好きなの
作ってあげるからさ!お願い!』
『はいはい、分かったよ』
(何とか持ってきて
もらえることになってよかった…)
数十分後…
?「おい。」
「あ!洋平!」
洋「今日の夕飯はカレーな」
「はいはい笑」
「ありがとね!」
洋「おう」
よかった…
練習まだ始まってないから間に合って…
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仙道side
今日は差し入れを貰える日だから
時間通りに練習へ向かう
越「毎日ちゃんと来てくれれば
俺の負担も減るのにな」
仙「わりぃ笑」
越野と体育館に向かう途中
見慣れた姿を見つけた
越「おい。あれ○○ちゃんじゃないか?」
仙「うん」
…一緒にいる男は誰だ?うちの学校じゃないな
洋「…今日の夕飯はカレーな」
「はいはい笑」
夕飯?一緒に食べるのか?
越「あれ彼氏か?」
仙「いや、彼氏はいないって言ってた」
越「お前がのんびりしてるから
取られたんじゃないのか?」
俺はそのまますっきりしないまま
練習に向かった
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「…あれ?仙道さんいない?」
越「○○ちゃん。」
「越野さん!仙道さん知りませんか?」
越「あぁ、ちょっとな」
「それより○○ちゃん彼氏いる?」
「彼氏ですか?いませんよ?」
越「さっき一緒にいた人は?」
「さっき…あ!あれ双子の兄です!」
越「双子!?」
「それがどうかしましたか?」
越「いや、仙道が彼氏だって勘違いして
今落ち込んでるんだよ笑」
「そうなんですか?」
越「あぁ笑」
「○○ちゃんもそろそろ素直になったら?」
「…ちょっと行ってきます」
越「練習始まるまでに連れてこいよ!」
越野さんに背中を押され
仙道さんを探しに行くことに
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「仙道さん!!」
仙道さんを探していると自販機の前にいた
仙「○○!」
「どこにもいないから探しましたよ!」
仙「ごめん」
「……なぁさっきいたのって彼氏か?」
「あれは私の兄です。双子の」
仙「双子?じゃあ彼氏じゃないのか?」
「はい笑」
仙「よかった…」
「…あのさ俺○○のことが好きだ」
「えっ」
仙「さっき他のやつと話してるの見て俺にだけ
笑いかけてくれればいいのにって思った」
「仙道さん」
「私も仙道さんが好きです」
仙「…ほんと?」
「はい笑」
「実は私も告白しようと思ってたんです笑」
ギュッ
仙「ほんと嬉しい」
仙道さんに抱き締められる
仙「俺の彼女になってくれる?」
「もちろんです。」
「これからは週1じゃなくて毎日応援しに
行ってもいいですか?」
仙「…こりゃサボれなくなるな笑」
「そういえば練習の時間いいんですか?」
仙「あーもう始まってるかもな」
「え!越野さんに時間までに連れて来いって
言われてたんですけど!」
「早く戻りましょ!」
仙「分かったから笑」
グイッ
「…!?」
チュッ
仙「今はこれで許してあげる」
「!」
「もう、早く行きますよ!」
仙「照れてるのもかわいいよ笑」
両想いだと知ったばかりなのに
バタバタしているが私達らしくていい
風に揺られほのかにレモンの香りがした
(おわり)
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