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あいつは、貴方にしか心を開かない。


あたしの目を見て話して。


逃げるな。最期まで見届けろ。これが、戦士の最期だ。


少女たちの笑い声が陽だまりに木霊した。


そうやって、いつも尻拭いしてたのか?ご苦労なこった。あいつはそんなおまえの気持ちなんて、欠片も知らないってのに。


迷わないで。ゆっくり、まっすぐ進めば、必ず着くから。


迷わずに彼女に会いに行く。俺はそう、かたく誓った。


大切にしまいこんで育てた小鳥は、風に乗って羽ばたいていってしまった。


あの憎悪に満ちた目が頭から離れないんだ。あんなの、あんなの、僕が知ってるあの人じゃない。


もう、あの瞳から逃げられない。
(彼女から目が離せない。)

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