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飛び散る鮮血。


これが汗だったら、それはさわやかだったでしょうに。


とても優しく、いとおしげに。


あんなふうに笑うあの子を、あたしはいまだかつて見たことなかった。
(ああそうか。もういいのか。)


暗い暗い洞窟の中。闇だけが広がっている。


貴方は否定するかもしれないでしょうけど。


そんなに目を見開いたらこぼれちまうんじゃねーの?
(落ちそうでつい手を出したら不思議がられた。)


本当はきみたち亜種は、人間のたべものって食べちゃダメらしいけどね。ま、いいじゃん。お祝いごとなんだしさ。今日くらい。


ちょっとのワルイコトって楽しいじゃん?


彼女のコリをほぐして。
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