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斃すべき標的、彼はあの人にとってそういう存在なんでしょうね。
それが目標だというならばそこまでの道を作ってあげるわ。
何者も寄せ付けず誰も信じない。
人間も他種族も、すべてがわたしの敵なのです。
(わたしに“仲間”など必要ありません。)
アタシたちがあいつのもとに集まったのは、あいつに何かを感じたから。
周りにあるのは常に裏切り、騙し、殺し合いだったわ。だからこそ強くなくてはならなかったのよ。
中でも彼女は伝説人たちにもまれて育ってきたんだ。そんじょそこらの女とは、わけが違う。
「最強」こそが生きる術だったのです。
立場は違えど、あたしたちはみんな孤立無援だったんだね。
独りで何かを悩んで。独りで苦しんで。仲間がいるはずなのに、独りになっていた。こんなにも想ってくれる人が居たのに。あたしは、それを見ようとはしなかった。
