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ちっ、足を断たれたか。
(どうやって逃げたもんか。)


あらあら、囲まれちゃった。心配いらないから貴方は先に行きなさい。


多勢に無勢とは卑怯ですね。まあわたしには、数などたいしたハンデにはなりませんが。


「どこへ行かれるのですか、王女様?」「部屋に戻る。護衛もいらない。」


パーティを抜け出して。
(あんなかたっ苦しいトコ、いらんないっての。)


「姫様を監視しておけ。」「了解。」
(どーせ抜け出してんだろうなぁ。)


おてんば姫に付き合うのも大変だ。


無言の背中、言葉無き信頼。


ごみ溜めの平和。


偉大な弱虫。

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