【輝き】
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その後、すぐに撤収して学校に戻ってきた。青城を出るときに及川さんとちょっといろいろあったけれど。今はもう帰る時間で、みんながモップがけをしている。私は、清子先輩と一緒に道具の片づけをしていた。
「片づけまで手伝ってもらっちゃってごめんね、帰りは送っていくから」
そんな申し訳ないことはできないと首を振るけれど清水先輩はにこにこと微笑むばかりで、伝わっているのかいないのかわからない。
もうすぐ片付けが終わってしまう。帰る前に伝えなければならないことがあるのに、なかなか言い出せない。これまでの皆さんの反応を見る限り断られることはないだろうけど、でもあれだけ断っといて今更?みたいな感じになったらどうしよう。こいつめんどくさいなとか思われたらもう生きていけない気がする・・・。
「あれ、雛森さんどうした?」
丁度近くを通りがかった菅原先輩が私を見て声をかけた。そんな心配されるほど顔に出ていましたでしょうか・・・。
菅原先輩の声に清水先輩まで心配そうな顔をして「大丈夫?」と言う始末で、私は慌てて首をブンブンとふる。
「お前らどうした?」
澤村先輩まで三人で固まっているのを不審に思ったのかこちらに寄ってきてしまった。それにつられるようにいろんな人が私を囲む。清水先輩にそっと渡せればいいなと思っていたのに、発表会みたいになってしまった。
(・・・もはや、今が言い出す絶好のタイミングなのでは?)
そう思った私はおもむろにポケットからちぎったメモ用紙を取り出して、勢いよく清水先輩に差し出した。
中身を読んだ先輩たちが嬉しそうに笑ってくれる。日向君もぴょんぴょんと跳ねながら歓迎してくれていることが分かる。
「これからよろしくね、ことりちゃん」
清水先輩の言葉に笑って大きくうなずいた。
〈マネージャーとして入部希望です〉