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「それで?結局鳴介に除霊をしてもろうたのか?」
翌日その身に起きたことを夢子へと話しにきた郷子は、じゃから止めたじゃろ。とどこか楽しげに笑った夢子を見やるとグッと言葉を詰まらせた。
「分かってたんならなんであの時止めてくれなかったのさ……」
「一度自分で経験しておけば良い教訓にもなるじゃろう?」
妾の優しさじゃ、と笑った夢子に疲れたように溜息を吐きだした郷子は以後気をつけます…と言葉を返すと夢子の机へと凭れかかった。
本当に懲りたんだろう意気消沈する郷子を見やった夢子は、離れた席でクラスメートと談笑する美樹を一瞥するとケロッとしている美樹に苦笑を洩らし郷子へと視線を落とした。
「じゃが、気をつけるんじゃぞ?郷子。今回はたまたま運が良かったが…………下手をすればホンに妾や鳴介でも手に負えんヤツが降りてくることもあるからのぉ」
そう言ってクツリ、と喉を震わせた夢子に机から顔を上げた郷子はどこか妖艶な笑みを浮かべる夢子を見やるとブルリと身を震わせた。
「ぬ~べ~の言ってたことって本当なのね………」
「まぁ、100度に1度ぐらいじゃろうて」
そう言ってハハハ、と笑った夢子にもう一度以後気をつけます…。と言葉を返した郷子はそういえば、と思い出したように夢子を見やった。
「夢子さんって、好きな人とかいるの?」
「なんじゃ急に?」
不意に逸れた話に、怪訝そうに眉を顰めた夢子はほらエンジェル様のとき、と声を漏らした郷子にあぁ、とはぐれ稲荷に美樹が質問した内容を思い出す。
「好いた相手なら数え切れんほどおるぞ」
「え?!だ、誰?!!」
そう言ってふふふ、と珍しくはにかんだ笑みを浮かべた夢子に思わず身を乗り出した郷子はチョイチョイと手招きされた手にワクワクとした表情で夢子へと耳を寄せた。
「安倍に賀茂、源家も良い男ぞろいじゃったし、藤原の倅もなかなかじゃったぞ」
「ソレ……歴史上の人……」
やっぱり…と肩を落とした郷子はそんな夢子から体を離すと、どこか懐かしげに笑みを浮かべる夢子を見やりねぇ…と徐に口を開いていた。
「今は、いないの……?好きな人とか……」
そうどこか伺うように自分を見やった郷子に、キョトリ、と目を瞬かせた夢子はふとその顔に笑みを浮かべると居らんのぉ、と言葉を返した。
悩むことも、考えることもせず返されたその答えに小さく眉を寄せた郷子はぬ~べ~は…?と言葉を続けていた。
「鳴介は違うよ。アレはそういう部類には入っておらん。もっと別の…………大切な存在じゃ」
そう言って笑った夢子はどこか寂しげで、そんな夢子を見やった郷子は開きかけていた口を閉じるとそっか…と言葉を返した。
エンジェル様と想い人
「それで?結局鳴介に除霊をしてもろうたのか?」
翌日その身に起きたことを夢子へと話しにきた郷子は、じゃから止めたじゃろ。とどこか楽しげに笑った夢子を見やるとグッと言葉を詰まらせた。
「分かってたんならなんであの時止めてくれなかったのさ……」
「一度自分で経験しておけば良い教訓にもなるじゃろう?」
妾の優しさじゃ、と笑った夢子に疲れたように溜息を吐きだした郷子は以後気をつけます…と言葉を返すと夢子の机へと凭れかかった。
本当に懲りたんだろう意気消沈する郷子を見やった夢子は、離れた席でクラスメートと談笑する美樹を一瞥するとケロッとしている美樹に苦笑を洩らし郷子へと視線を落とした。
「じゃが、気をつけるんじゃぞ?郷子。今回はたまたま運が良かったが…………下手をすればホンに妾や鳴介でも手に負えんヤツが降りてくることもあるからのぉ」
そう言ってクツリ、と喉を震わせた夢子に机から顔を上げた郷子はどこか妖艶な笑みを浮かべる夢子を見やるとブルリと身を震わせた。
「ぬ~べ~の言ってたことって本当なのね………」
「まぁ、100度に1度ぐらいじゃろうて」
そう言ってハハハ、と笑った夢子にもう一度以後気をつけます…。と言葉を返した郷子はそういえば、と思い出したように夢子を見やった。
「夢子さんって、好きな人とかいるの?」
「なんじゃ急に?」
不意に逸れた話に、怪訝そうに眉を顰めた夢子はほらエンジェル様のとき、と声を漏らした郷子にあぁ、とはぐれ稲荷に美樹が質問した内容を思い出す。
「好いた相手なら数え切れんほどおるぞ」
「え?!だ、誰?!!」
そう言ってふふふ、と珍しくはにかんだ笑みを浮かべた夢子に思わず身を乗り出した郷子はチョイチョイと手招きされた手にワクワクとした表情で夢子へと耳を寄せた。
「安倍に賀茂、源家も良い男ぞろいじゃったし、藤原の倅もなかなかじゃったぞ」
「ソレ……歴史上の人……」
やっぱり…と肩を落とした郷子はそんな夢子から体を離すと、どこか懐かしげに笑みを浮かべる夢子を見やりねぇ…と徐に口を開いていた。
「今は、いないの……?好きな人とか……」
そうどこか伺うように自分を見やった郷子に、キョトリ、と目を瞬かせた夢子はふとその顔に笑みを浮かべると居らんのぉ、と言葉を返した。
悩むことも、考えることもせず返されたその答えに小さく眉を寄せた郷子はぬ~べ~は…?と言葉を続けていた。
「鳴介は違うよ。アレはそういう部類には入っておらん。もっと別の…………大切な存在じゃ」
そう言って笑った夢子はどこか寂しげで、そんな夢子を見やった郷子は開きかけていた口を閉じるとそっか…と言葉を返した。
エンジェル様と想い人
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