夢小説内でのお名前の変更設定
よん
貴女のお名前は?
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カランコロン、と下駄を響かせ玄関口まで出てきた夢子は濃霧の中響き渡る鵺野の雄叫びにバサリ、と半透明の羽衣を翻すとソレへと袖を通した。
「折角妖力を分けてあげたというのに、貴女という人は……」
そう上から降ってきた溜息に、ふと後ろを振り返った夢子は妖狐の姿で校庭へと現れた玉藻に、ふ、とその口元に笑みを浮かべた。
「すまぬの、荼吉権現天狐よ」
「玉藻京介です」
今はその名は使っていない。と鼻息を漏らし首刺又を手に持った玉藻に、そうじゃったか、と喉を震わせた夢子は校庭へと一歩を踏み出した。
ヒラリ、と風に舞った羽衣に、凛とした表情でその場に立つ夢子の横顔を見やった玉藻はその右腕へと視線を落とすと徐にその手を掴んだ。
「……なんじゃ?」
「これでは戦いに支障が出る。少しジッとしていてください」
そう言って痛々しいその傷口へと手を当てた玉藻はその傷口に妖力を送り込むと瞬く間にその傷を癒して行った。
「コレで良いでしょう。しかし貴女は本当に無茶をする。人間の子供など放っておけば良いモノを」
そう言って溜息を吐きだした玉藻に、綺麗さっぱり消えた腕の怪我を撫でていた夢子はそんな玉藻を見やると苦笑を洩らした。
「長いこと側に居れば情も湧く」
そう言ってふふ、とどこか楽しげに肩を震わせた夢子に、そんな夢子を横目に見やった玉藻は呆れたように溜息を吐きだすとゆるり、とその頭を撫でやった。
「私は右から行きますので、夢子さんは左から。合図をしたら同時に空海レベルの火輪尾の術で攻撃しますよ」
「はいな」
そう言って駆けだした玉藻に、撫でられた頭へと手を置いた夢子はクツリと喉を震わせると羽衣を翻し校庭を駆け抜けた。