夢小説内でのお名前の変更設定
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貴女のお名前は?
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適当な木を拾い、いつものように火を起こした夢子はその側に腰を下ろすと深く溜息を吐きだした。
体はもうヘトヘトで、今すぐにでも寝てしまいたい衝動に駆られた夢子は小さくかぶりを振ると焼けた魚へと手を伸ばした。
黙々と魚を頬張っていた夢子は、ふと空を見上げると小さく溜息を吐きだした。
「暗い……」
天候の良い夜空には沢山の星が煌めいていて、とても綺麗に星が眺められた。
けれどその空のどこにも月が見当たらないことに、夢子は魚を食べ終わると再び膝を抱えて燃え盛る炎をジッと眺め始めた。
(暗いのが怖いだなんて言えない……。一人が怖いだなんて、子供みたいじゃないか……)
昼間のピッコロの問いかけを思い出した夢子はグッと手を握りしめると顔を俯かせた。
ホゥホゥと聞こえるフクロウの鳴き声に、ガサガサッ!!と大きな音を立てた草むらにビクリと肩を震わせた夢子は咄嗟にそこへと気功波を放っていた。
ボゥンッ!!と音を立てて消え去った草むらに、そこから飛び出した鹿を見やった夢子は小さく安堵の息を吐きだすと逃げ惑う鹿へと歩み寄った。
「ゴメン……怖かったね」
怪我してない?とその鹿を撫でやった夢子に、ソッと夢子へと頬ずりをした鹿はそのまま森の奥へと消えていった。
再び静かになった森の中に、火の元へと戻ってきた夢子はポタン、と頭に当たったソレに不思議そうに空を仰いだ。
「え……、雨?」
晴れ渡っていた空はいつの間にか暗くなり、雨雲が森全体を覆っていた。
ポツリ、ポツリ、と降り始めた雨に慌てたように木の下へと駆けこんだ夢子はバケツをひっくり返したような雨に呆然と空を見上げた。
ザァザァと降りしきる雨に、真っ暗になった森を見回した夢子は小さくピッコロさん、と声を洩らした。
けれど雨の音にかき消されて声が届かないのかピッコロからの返事はなかった。
――――ビシャァァァンッ!!
「ヒッ……!!」
突如鳴り響いた雷に、森へと落ちたソレを見やった夢子は不安げに肩を震わせると再びピッコロの名前を呼ぶ。
「ピッコロさん……、ピッコロさんっ……!」
何度呼んでも返ってこない返事に、夢子はきつく歯を食いしばると空へと飛び上がった。
真っ暗な空に、雷の鳴り響く空を夢子は夢中で駆けて行く。
顔に当たる雨は弾丸のように痛かったが今の夢子にはソレもたいしてを気にはならなかった。
グングングングンスピードを上げて森を抜けた夢子は東の都を通り過ぎると東の街のはずれにある山へと降り立った。
小さく肩で息をする夢子は遠くに見えた家に、堪らず走り出した。
煌々と明かりの灯る家に、中からはチチと悟空、そして悟飯の楽しそうな声が聞こえてきた。
その声に、パッと顔を明るくさせた夢子はその扉を叩こうと手を挙げてピタリ、と動きを止めた。
『夢子さ、今頃どうしてるべかねぇ……』
『アイツのことだ、きっと頑張ってるさ!』
『それにちゃんとピッコロさんがついてますから、心配いりませんよ!』
『んー、ほんだらええけんど……夢子さもしっかりしてるけんどまだ子供だべ……?可哀想でなんねぇさオラ』
中から聞こえてきたチチ達の会話に、夢子は上げていた手を下ろすとキュッと口を引き結んだ。
再び聞える楽しげな会話に、夢子は一度だけ孫家を振り返ると再び来た道を飛びだした。