夢小説内でのお名前の変更設定
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貴女のお名前は?
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―――ピンポーン
「う~っ……寒いっ……」
ポタポタと髪の毛から滴り落ちる水滴に、全身ずぶ濡れにはならなかったがそれなりに雨を受けた体に小さく身を震わせた夢子は、一向に返事のない扉にパチリ、と目を瞬かせるともう一度インターホンへと手を伸ばした。
いつもであれば一度鳴らしただけで顔を覗かせる家主に、まだ帰ってきてないのかな…?と二度目のインターホンにも返事のないマルコの家に携帯を取り出すと11時を表示する画面に小さく眉を顰めさせた。
普段であればとっくに家に帰ってきて持ち帰り作業をしているであろう時間帯に、せめて傘ぐらい借りられないだろうか、と先程より雨足の強くなった空を見やった夢子は小さく溜息を吐きだすとソッと扉のドアノブへと手を伸ばした。
流石に開かないだろうなぁ、とドアノブを捻った夢子はカチャン、と軽い音を立ててすんなり開いた扉に、ハタと目を瞬かせると灯りの灯る室内を見やり玄関に鎮座するマルコの皮靴へと視線を落とした。
「居るじゃん……しかも鍵開きっぱとか不用心にもほどがある……」
男だから良いものの、と小さく悪態をついて家へと上がった夢子は暖かい空気の充満する部屋にホッと息を吐きだすと後ろ手で扉を閉め履いていた靴を脱ぐとソッと中を伺い見た。
「マルコー……?居るのー?」
煌々と電気の灯るリビングに、もしかしたら疲れて寝ているのかもしれない、と遠慮気味にそう室内へと声をかけた夢子は、ソファーに座るマルコの姿を目に留めると起きてるじゃないか…と小さく声を漏らしていた。
「あぁ……夢子かぃ。悪ぃが、今日はちとお前ぇの相手してやれるほど余裕ねぇんだよぃ」
帰れ、と自分を見るなりそう声をかけてきたマルコに、なんだ藪から棒に…、と小さく眉を顰めさせた夢子はそのテーブルの周りに散乱するビールの空き缶や空き瓶を見やるとギョッと目を見開き、ソファーに沈みこむマルコへと視線を戻した。
「どう、したの……?」
普段であれば節度あるお酒の飲み方をするマルコに、その荒れたマルコの飲み方に一瞬だけ脳裏に過った父親の顔を振り払うよう小さく
かけた声にも自分を一瞥しただけのマルコに、すぐに自分から視線を外しどこかぼんやりとした表情で
「なにか、あったの……?」
「………ちぃと、ねぃ」
コトン、と静かにテーブルに置かれた空き缶に、そう自分へと声をかけた夢子を横目に見やったマルコは再びビールへと口を付けるとそう小さく声を漏らし微かにその眉根に皺を寄せた。
服を着替えることさえしずに酒を煽るマルコに、そう言ったきり口を閉ざしてしまったマルコを見やった夢子は仕事で何かあったんだろうか…、とそんなマルコの横顔を暫く眺めると徐にその場を立ち上がった。