夢小説内でのお名前の変更設定
18
貴女のお名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結局あのあと最寄りのバス停まで送って行く、と申し出てくれた店の店主に、その彼の愛車の軽トラの中でノイズ交じりのラジオをなんとはなしに聞きながら、バスの時刻を確認する夢子の背を見ていたマルコは不意にかけられた声に運転席に座る店主を不思議そうに見やった。
「夢子ちゃんのこと、宜しく頼むよ。碌でもねぇ父親のとこに一人残されて、心配してたんだ」
アンタが居ると分かって安心したよ、とその顔に柔和な笑みを浮かべた店主に、随分と昔から夢子と親交があるのであろうその店主を見やったマルコは複雑そうにその眉根を下げるとソッとそんな店主から視線を逸らすようこちらを振り返った夢子へと視線を向けた。
「たいしたこたぁ、してやれてねぇがな……」
「十分だ。あの子が笑ってりゃぁソレで良い!」
そう言ってヨロシクな!とその顔に快活な笑みを浮かべた店主に、そんな彼を一瞥したマルコはあぁ、と端的な言葉を返すと窓を叩いた夢子に助手席のドアを押し開いた。
「あと5分で来るみたい」
「そうかぃ。店も忙しいってぇのに送ってもらってありがとうございました」
「ハハハッ!構わねぇさ!どうせ閑古鳥が鳴いてるような店だからな!」
そう言って白い息を吐きだした夢子に、軽トラから降りたマルコは運転席に座る店主へとそう声をかけると、そんな自分へと笑って片手を上げた店主に小さく苦笑を洩らした。
「ありがとオッチャン!また来年!」
「来年と言わずちょくちょく顔見せに来いよ」
「えー……遠いしメンドイから良いや」
そんなやり取りを店主とする夢子に、相変わらず冷てぇな、とどこか楽しげに肩を震わせその場を去っていく軽トラを見送ったマルコは、遠ざかる軽トラへと手を振る夢子へと視線を落すと寒さで赤くなる夢子の鼻を見やり自分の首に巻いていたマフラーを外しソレを夢子の首へとグルリと巻き付けた。
「ぅぶ……?!」
「真冬だってぇのになんて格好してんだぃ……」
夢子には少し長めのマフラーに、ソレを後ろで縛り呆れたように溜息を吐きだしたマルコは、マフラーで埋もれた口元にソレを引き下げ自分を不思議そうに仰ぎ見た夢子を見下ろすとクシャリ、とその頭を撫でやった。
「風邪引くよぃ」
「ぁ、りがと……」
そう言って、どこかその顔に柔和な笑みを浮かべたマルコに、優しげな眼差しで自分を見下ろすマルコを見やった夢子は熱を持った頬を隠すようそのマフラーを上へと引き上げるとそんなマルコから視線を逸らすようやってきたバスへと視線を向けたのだった。
真っ白なペチュニアをあなたに
SSオマケ→