夢小説内でのお名前の変更設定
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貴女のお名前は?
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「言っちゃぁ悪いが、ホントに田舎だねぃ……」
「あるのは山と海と田んぼぐらいだよー」
見渡す限り海が広がる細道に、夢子の少し後ろをついて歩いていたマルコはそうポツリと零した声にもどこか楽しそうに言葉を返す夢子を見やると見えてきた墓地へと視線を向けた。
「海が見渡せる墓ってぇのも乙だねぃ」
「グランマとグランパのお願いだったからねー!」
そう言って一つの墓の前で歩みを止めた夢子に『[#da=3#]家之墓』と書かれたその墓石を見やったマルコは、父方の親か…と夢子と異なる性の墓を見やるとその場にしゃがみ込んだ夢子に習い墓石の前に膝を折った。
降り積もった雪を軽く手で払い墓前に植木鉢を置いた夢子に、線香も蝋燭も何も用意していない夢子を見やったマルコは呆れたように小さく溜息を吐きだすとポケットから一本煙草を取り出した。
「爺さんは煙草は吸ってたかぃ?」
「え?葉巻なら良く吸ってた気がするけど……」
「ハハッ、そうかぃ。ま、葉巻にゃ劣るがコレで勘弁してくれよぃ、夢子の爺さん」
そう言って不思議そうに自分を振り返った夢子に、洒落てんな、と喉を震わせたマルコは取り出した煙草に火を付けるとソレを蝋燭立へと差し墓前へと両手を合わせた。
そのまま目を閉じてしまったマルコに、蝋燭立にささったソレへと視線を向けた夢子は、ユラユラと紫煙を上げる煙草を見やると小さく笑みを零し同じように両手を合わせるとソッと目を閉じた。
(グランマ、グランパ……見てる?今年は、私一人じゃないよ……。大切な人を、連れてきた)
まだちゃんと紹介はできないけど、とひっそりと苦笑を洩らした夢子は隣でマルコの動く気配を感じると閉じていた目を開け、立ち上がったマルコを仰ぎ見た。
「寒ぃな……そろそろ行くかぃ?」
「次のバスは2時間後だよー」
「…………マジかよぃ」
そう言ってブルリ、と身震いをしたマルコに、差し出された手を取って立ちあがった夢子はきっとそんな事露ほども考えていなかっただろうマルコにそう言葉をかけると、その顔を盛大に引きつらせたマルコを見やり楽しげに破顔した。