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金色猫とタンゴ
貴女のお名前は?
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太陽もとっくに沈んだ午後10時、街の喧騒で溢れかえる道を家へと帰るべく歩いていたマルコは路地裏から聞こえてきた怒声にふと、歩みを止めていた。
路地裏に向けた視線に、その先に見えたのは数人の男が『何か』を取り囲んでいる姿だった。
『オイオイ、先にケンカ吹っ掛けてきといてもう終わりかよ?!』
『まぁ良いじゃねぇか、このままお楽しみと行こうぜ~』
そう耳に届いた男達の楽しげな会話に、物騒な世の中だよぃ、とどこか面倒くさげに溜息を吐きだしたマルコは手にしていた鞄を肩に担ぐとそんな男達の居る路地裏へと歩き出した。
「どうする?このままホテルにでも引きずりこむか?」
「まぁ待て、どっちが先にヤるか決めねぇと」
そう下卑た笑みを浮かべ足元に横たわる人物を吟味するよう見おろす男二人に、男達の背後まで歩み寄ったマルコはその足元へと視線を向けると訝しげに眉を顰めさせた。
倒れているのは明らかに若い女で、所々に怪我をしているその女性を見やったマルコは目の前の男二人へと視線を戻すと徐にポケットから携帯を取り出し通話ボタンを押した。
「あー、もしもし警察ですか?」
「「っ……?!!」」
不意に背後から聞こえてきたその声に、さぁ場所を移動しよう、とその女性を担ぎあげようとしていた男達は自分達の後ろにいつの間にか立っていたマルコを見やると驚愕にその目を見開いた。
「な、なんだテメェ?!!オイ、何処に電話かけてやがる?!!」
「犯人は20代前後の男二人。身長は約170cm、黒のパーカーにニット帽……」
「オイッ、ハゲ頭やめろっつってんだろ?!!」
睨みを利かせる自分達に臆することなく淡々と電話口に自分達の特徴を述べていく目の前の男性に、咄嗟にその手から携帯を叩き落とした男はカラン…、と地面を転がった携帯を視線で追いかけた男性を見やると、その懐からサバイバルナイフを取り出した。
「見られちまったもんはしょうがねぇ、大人しくしてろよ……!!」
「他人の事なんざ見て見ぬふりしときゃ良いのに、リーマンが粋がってんじゃねぇよ!」
そう声を荒げマルコの眼前にナイフをちらつかせた男に、携帯から目の前の男二人へと視線を戻したマルコはふと、その口端を釣り上げると手にしていた鞄をボスリ、と近くのゴミ置き場へと投げ捨てた。
「一つ……訂正しちゃぁくれねぇかぃ……?こりゃぁ、ハゲてんじゃなくて剃ってんだよぃっ!!!」
「フグッ……?!!」
そう言って目の前の男の顔面に蹴りを決め込んだマルコは、そのまま地面へと倒れ込んだ男を一瞥するともう一人の男へと視線を向けた。
「ヒッ……?!!」
向けられた視線はどこまでも冷たく、怒気さえ孕むマルコのその目を見やったもう一人の男は、数歩たたらを踏みそんなマルコから後ずさると近くに落ちていた鉄パイプを咄嗟に拾い上げた。
「あともう一つ。女口説きたきゃぁもっとスマートにやれよぃ」
「う、五月蠅ぇ………!!!」
―――ガシャーンッ!!!
そう言って男へと歩み寄ったマルコは、そんな自分へと鉄パイプを振りかざした男を見やると小さく溜息を吐きだし軽々とソレを横へと避けた。
「てんでなってないねぇ……。そんな大振りじゃぁ相手仕留めるにも仕留められねぇ…よぃっ!!!」
「グゥッ……!!!」
勢い余ってたたらを踏む男に、その後頭部へと踵落としを決めたマルコはそのまま地面へと沈みこんだ男を見やると一つ息を吐きだし足元に転がっていた携帯を拾い上げた。
「警察の世話になるのはコッチとしてもちと面倒だからねぃ。大人しく寝とけよぃ」
そう言って完全に気を失う男二人を見やったマルコは時報が流れる携帯電話を切るとソレをポケットへとしまい目の前に倒れる女性へと視線を落した。
所々怪我はしているようだが息のある女性に、そんな女性の側へと腰を折ったマルコは黄金色に染まるその髪の毛に、ソッと女性へと手を伸ばすと顔を隠す前髪を退け小さく感嘆の声を漏らしていた。
(外人さんかぃ……。エラい綺麗な娘だねぃ)
筋の通った鼻に、色白の肌と長い睫毛を見やったマルコは暫し目の前のその綺麗な顔を惚けた様に眺めると、ふと、皺の寄った眉にその女性を起こすべくその小さな肩をゆるりと揺さぶった。
「オイ、アンタ。大丈夫かぃ?」
「ン………っ?!!!」
薄らと開かれた目に、瞼の奥から覗くその綺麗なサファイヤの瞳に魅入っていたマルコは瞬間飛んできた拳を見やると小さく目を見張った。
「っ……!!」
咄嗟に手の平で弾いた拳に、けれど頬を掠めたその鋭い一撃に呆けた様に目を瞬かせていたマルコは、そのまま再び地面へと倒れ込んでしまった女性を見やるとクツリ、とどこか楽しげに喉を震わせた。
「アノ男共より骨がありそうな女だよぃ……」
面白ぇ、と小さく声を漏らし気を失ったその女性を背中へと担ぎあげたマルコは、先程投げ捨てた鞄を拾い上げるとそのまま路地裏を後にしたのだった。
金色猫を拾った日
路地裏に向けた視線に、その先に見えたのは数人の男が『何か』を取り囲んでいる姿だった。
『オイオイ、先にケンカ吹っ掛けてきといてもう終わりかよ?!』
『まぁ良いじゃねぇか、このままお楽しみと行こうぜ~』
そう耳に届いた男達の楽しげな会話に、物騒な世の中だよぃ、とどこか面倒くさげに溜息を吐きだしたマルコは手にしていた鞄を肩に担ぐとそんな男達の居る路地裏へと歩き出した。
「どうする?このままホテルにでも引きずりこむか?」
「まぁ待て、どっちが先にヤるか決めねぇと」
そう下卑た笑みを浮かべ足元に横たわる人物を吟味するよう見おろす男二人に、男達の背後まで歩み寄ったマルコはその足元へと視線を向けると訝しげに眉を顰めさせた。
倒れているのは明らかに若い女で、所々に怪我をしているその女性を見やったマルコは目の前の男二人へと視線を戻すと徐にポケットから携帯を取り出し通話ボタンを押した。
「あー、もしもし警察ですか?」
「「っ……?!!」」
不意に背後から聞こえてきたその声に、さぁ場所を移動しよう、とその女性を担ぎあげようとしていた男達は自分達の後ろにいつの間にか立っていたマルコを見やると驚愕にその目を見開いた。
「な、なんだテメェ?!!オイ、何処に電話かけてやがる?!!」
「犯人は20代前後の男二人。身長は約170cm、黒のパーカーにニット帽……」
「オイッ、ハゲ頭やめろっつってんだろ?!!」
睨みを利かせる自分達に臆することなく淡々と電話口に自分達の特徴を述べていく目の前の男性に、咄嗟にその手から携帯を叩き落とした男はカラン…、と地面を転がった携帯を視線で追いかけた男性を見やると、その懐からサバイバルナイフを取り出した。
「見られちまったもんはしょうがねぇ、大人しくしてろよ……!!」
「他人の事なんざ見て見ぬふりしときゃ良いのに、リーマンが粋がってんじゃねぇよ!」
そう声を荒げマルコの眼前にナイフをちらつかせた男に、携帯から目の前の男二人へと視線を戻したマルコはふと、その口端を釣り上げると手にしていた鞄をボスリ、と近くのゴミ置き場へと投げ捨てた。
「一つ……訂正しちゃぁくれねぇかぃ……?こりゃぁ、ハゲてんじゃなくて剃ってんだよぃっ!!!」
「フグッ……?!!」
そう言って目の前の男の顔面に蹴りを決め込んだマルコは、そのまま地面へと倒れ込んだ男を一瞥するともう一人の男へと視線を向けた。
「ヒッ……?!!」
向けられた視線はどこまでも冷たく、怒気さえ孕むマルコのその目を見やったもう一人の男は、数歩たたらを踏みそんなマルコから後ずさると近くに落ちていた鉄パイプを咄嗟に拾い上げた。
「あともう一つ。女口説きたきゃぁもっとスマートにやれよぃ」
「う、五月蠅ぇ………!!!」
―――ガシャーンッ!!!
そう言って男へと歩み寄ったマルコは、そんな自分へと鉄パイプを振りかざした男を見やると小さく溜息を吐きだし軽々とソレを横へと避けた。
「てんでなってないねぇ……。そんな大振りじゃぁ相手仕留めるにも仕留められねぇ…よぃっ!!!」
「グゥッ……!!!」
勢い余ってたたらを踏む男に、その後頭部へと踵落としを決めたマルコはそのまま地面へと沈みこんだ男を見やると一つ息を吐きだし足元に転がっていた携帯を拾い上げた。
「警察の世話になるのはコッチとしてもちと面倒だからねぃ。大人しく寝とけよぃ」
そう言って完全に気を失う男二人を見やったマルコは時報が流れる携帯電話を切るとソレをポケットへとしまい目の前に倒れる女性へと視線を落した。
所々怪我はしているようだが息のある女性に、そんな女性の側へと腰を折ったマルコは黄金色に染まるその髪の毛に、ソッと女性へと手を伸ばすと顔を隠す前髪を退け小さく感嘆の声を漏らしていた。
(外人さんかぃ……。エラい綺麗な娘だねぃ)
筋の通った鼻に、色白の肌と長い睫毛を見やったマルコは暫し目の前のその綺麗な顔を惚けた様に眺めると、ふと、皺の寄った眉にその女性を起こすべくその小さな肩をゆるりと揺さぶった。
「オイ、アンタ。大丈夫かぃ?」
「ン………っ?!!!」
薄らと開かれた目に、瞼の奥から覗くその綺麗なサファイヤの瞳に魅入っていたマルコは瞬間飛んできた拳を見やると小さく目を見張った。
「っ……!!」
咄嗟に手の平で弾いた拳に、けれど頬を掠めたその鋭い一撃に呆けた様に目を瞬かせていたマルコは、そのまま再び地面へと倒れ込んでしまった女性を見やるとクツリ、とどこか楽しげに喉を震わせた。
「アノ男共より骨がありそうな女だよぃ……」
面白ぇ、と小さく声を漏らし気を失ったその女性を背中へと担ぎあげたマルコは、先程投げ捨てた鞄を拾い上げるとそのまま路地裏を後にしたのだった。
金色猫を拾った日
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