夢小説内でのお名前の変更設定
第二十一話
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「先生お待たせしました。兄を連れてきました」
「失礼いたします」
そう声を掛け部屋へと戻ってきた教え子に、そんな教え子に連れられるよう部屋へと入ってきた兄と名乗る男性を仰ぎ見た担任はどこか呆けたように目を瞬かせると、正面へと腰かけた太郎太刀を見やった。
「初めまして、私は太郎という者です。いつも妹がお世話になっております」
「あ、あぁいえっ、こちらこそ急な訪問にも関わらず対応してくださりありがとうございますっ」
そう言って下げられられた頭に慌てた様に頭を下げる担任はどこか太郎太刀を見て恐縮しているようで、それにひっそりと苦笑を漏らしていた夢子は随分と背の大きなお兄さんだね、と顔を上げそう感嘆の声を漏らした担任に、隣りに腰かける太郎太刀を見やった。
「太郎兄さんはこの施設の中でも2番目に大きな兄なんです」
「え………2番?じゃ、じゃぁ彼より大きな方が居るのかい?」
「えぇ、岩融という者が」
「そ、そうなんですか……(岩融だなんて、まるで戦国の刀のような名前だな………)」
兄を見やりどこか楽しげにその顔を綻ばせる教え子に、そう言った太郎太刀を見やった教師は脳裏に過った『岩融』と言う名の有名な薙刀にはぁ、と呆けたように声を漏らすとそう言えば、といつも自分を出迎えてくれる藤色の髪の男性の姿がないことに夢子へと視線を戻した。
「よく御会いしている歌仙さんは今日はご不在なのかな?」
「あぁ、歌仙兄さんは少し遠くに買い物に行ってるんです」
だから今日は別の兄に頼んだんです、と苦笑を漏らした教え子に、ホント急ですまなかったね、と同じように苦笑を漏らした教師は自分の正面に腰かける太郎太刀を見やると、その綺麗な顔立ちと佇まいに怖気づくようソッとそんな太郎太刀から視線を逸らすよう、教え子へと視線を戻した。