色々なお話(=LOVE)
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野口saido___
初めて碧空と出会ったのは、あの合宿のレッスン場だった。
最終審査の合格発表の会場に彼女の姿はなかったからだ。
ただ、私たちのあとにプロデューサーが彼女の合格を発表した。
その時かな、興味と劣等感が同時に私の心の中に生まれたのは。
私たちは一生懸命にオーデションを受けて最終審査まで行ったのに、彼女は歌唱審査とプロデューサーとの個人面接だけで受かったのだから。
そこから合宿の日まで『 黒崎碧空 』に一度も会うことなく合宿の日を迎えた。
マネージャーさんからは、レッスンの初日に彼女が合流することが伝えられていたから、何となくみんなそわそわしていたと思う。
プロデューサー直々に発表したのだからきっと私たちよりすごい子なのだろうと。
でも実際にあった彼女は、少し印象が違っていた。
レッスンの初日、マネージャーさんの横に小柄な女の子が立っていた。
その子はオドオドしながら『 えっと、黒崎碧空、です。よろ、しくお願いします。』と消え入りそうな声で自分の名前を言った。
多分みんなが思った。なんでこの子が選ばれたんだろうと。
でも、ダンスレッスンや歌唱レッスンで選ばれた理由がわかった。
ダンス経験者の子や歌のうまい子たちと甲乙つけがたいくらいのレベル。
あのオドオドしているところからは想像できないくらいに彼女はすごかった。
でもレッスンが終わると隅にいて話しかけない限り口を開かない変わった子。
マネージャーさん曰く「苦手なことが人と話すことみたい。だけどこれからグループとしてみんなでやっていくには直していかなきゃいけないところだね。」って言ってた。
だから私は少しずつダンスのこととか話してみた。
話しかけたらゆっくるだけどきちんと話してくれるのがわかった。
そこから少しだけど心の距離が縮まっていくのを感じた。
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なぎさsaido___
碧空と仲良くなれたきっかけは、多分MVの撮影の合間だったかな。
なんとなく楽屋で彼女の隣りに座ってみた。
相変わらず一人でいた彼女に興味しかなかったし、せっかく同い年だから仲良くしたかったのもあった。
彼女は一人で黙々と勉強していた。しかも私がやっている範囲と全然違って難しそうな数式を簡単に解いていた。
思わず話かけちゃった。なんでそんな難しいところやってるの?って
そしたら、今私がやってる範囲はとっくの前に終わって、数学年先の勉強してるみたい。
彼女はすごく勉強ができることを知った。
そこから少しづつ話すことも増えた。
ある日も彼女の隣に座った。そこで宿題をやってたらつまずいたところを全部教えてくれた。
学校の先生よりもわかりやすかったのを今でも覚えてる。
それを見ていた樹愛羅とか他のメンバーも碧空に教えてもらってプチ勉強会が開催された。
そのプチ勉強会のおかげもあってか、朔も少しづつみんなと話せるようになったみたい。
もちろん私とはその少し前から話せるようになってたけどね?
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大谷saido___
時間はかかったけど( 約一年弱くらい? )少しづつみんなと話せるようになってきて碧空ちゃんについて分かったことがあった。
それは少し寂しがりやで甘えたさんなこと。
初めの頃は一人でいることが多かったから分からなかったけど、最近はみんなの輪に入りたいとき年上メンバー( さなつんや私、杏奈や莉沙 )の服の裾をつまむようになったこと。
それがめちゃめちゃかわいい。
同い年のなぎさとはよくくっついてるのも見かけるようになった。
少し年上の衣織や舞香からは抱きしめられているのもよく見かけるようになった。
何と言っても、私のことを「 みり姉 」って呼ぶようになってくれたこと!!( 初めは大谷さんだった... )
そんなところも初めて会ったときの碧空ちゃんからは考えられないくらい成長していると思う。
話が少しそれたけれど、昔の碧空ちゃんはこんな子だった。
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