Ⅰ
name change
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#主人公を囲む自分より歳上勢の牽制に屈せずに突撃するめめ。主人公ちょっとお口悪いかも。
ここ最近の自分の周りが少しだけ異常なのに気づきつつも、明確な気持ちを誰も教えてくれないのがあって悶々とする中、自分の所属するメンバーたちが妹である私に色々しているのを知らない兄からの頼みに重い腰を上げながら、送られて来た場所目指して車を出す私は、なんやかんやで関係が戻りつつの兄に対して甘いのかも知れない。
「伊緒さん、急に別件で仕事入ったみたいで俺が代わりに迎え来ました。」
『あ、はい。』
「俺なんかしました?」
『目黒さん「蓮。」蓮くん・・・のメンバーのみんなにちょっと』
「無防備ですもんね、莉緒さんって」
『・・・・・・』
伊緒がいると思った私の予想を越えて居たのは目黒さんで。和解してから私に名前を呼ばせようと事あるごとに強制する彼の行動に少しだけ嫌気が出つつも大人しく後をついていく。
「莉緒さん連れて「莉緒~、おいで。」・・・ふっかさん、伊緒さんからお触り禁止出てますよね?」
『ぐえ、!』
楽屋に入ると同時に私の姿を認識した深澤さんの容赦ない抱擁にお目付けの意味でも迎えに来てくれた目黒さんの言葉に渋々離れるフリをする深澤さんの意図に気付いたのか、「少し浮遊感我慢してくださいね。」と言う声と共に気づけば目黒さんの腕の中にいた。
「めめ、莉緒ちゃんびっくりしてるから降ろそうか。」
「可愛い顔してもダメっすよ。阿部くんもあと、しょっぴーと舘さんも莉緒さんの傍近づくの禁止っす。」
「はあ?なんで俺らまで。」
「まあまあ、翔太。”今日は”諦めよう。」
目黒さんの腕の中にいるだけで最近私の周りで暴れ散らかしてる面々は声を掛けてくるが、目黒さんは誰も相手にせず、安全圏であると鈴のお墨付きもある岩本さんの隣に私を降ろして、その隣に目黒さんも座って、伊緒が来るのを待った。
「めめ~、ありがとな~。」
数分後。爽やかな笑顔で目黒さんにお礼を述べた兄である伊緒は、私の無事を確認した後、「莉緒ぎゅ~。」と自分で接近禁止命令を出したメンバーを煽るように私を抱き寄せると満足げに笑った。なんともえげつない方法でメンバーを煽るもんだから、兄の視線を追うように皆さんを見ると、様々な甘さの視線に耐え切れず目を逸らすと兄の監視の目をくぐり抜けて私を見る目黒さんと目が合うと。
「もーらーい。」
ちゅ、と可愛らしいリップ音とともに「ここまで警護したご褒美ごちでーす。」と私の唇を奪った目黒さんはするりと兄の手を避けて笑った。勿論、禁止令を出されたメンバーも煽ることも忘れずに。そのあと、楽屋がいつも以上に騒がしい中、我関せずを通していた岩本さんの手招きで別の楽屋で出番待ちをしていた佐久間さんと向井さんとラウールさんのいる楽屋に逃がしてくれたので、その後の事はわからない。と言うか知りたくないのが本音である。
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