Ⅰ
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##怯えた声で愛の言葉をにリンクする事柄ありかも、主人公ちゃんの担当編集さん出ます。
「岩本さん、すみません。莉緒みませんでしたか?」
「あれ、鈴さん。珍しいっすね。2人いつも一緒のイメージありましたよ。」
「莉緒が珍しく伊緒に会いにいくと連絡あって。なんか嫌な予感がしたのでGPS使ってここまで来たんです。」
「ここのセキュリティー緩すぎて余計心配になりましたけど。」と背筋を伸ばした隣を歩く鈴さんとの出会いは伊緒の双子の妹で莉緒さんとの家に仕事でメンバー全員で突撃した時に会ったのが最初で。今現在は顔出しを辞めて堂々とメディアに出る莉緒さんの専属マネージャーである。(莉緒さんに対する過保護っぷりは伊緒が負けるほどにあれだけど。GPSとか、本人気づいてないんだろうけど。)
「確か今日、俺とふっかだけ、だよ?この仕事場にいるの。」
「・・・深澤め、」
「なんか、すみません。ふっか莉緒さんの事気に入ったみたいで。」
「念のために伊緒に確認取れってあれだけ言ったのに!」
俺の言葉に俺の手を取り、ぐんっと引っ張る鈴さん。莉緒さんの専属になる前は学生時代までやっていたスポーツ(なんのスポーツかは頑なに教えてくれなかったが名前が珍しいので調べたら、元日本代表に選ばれるほど実力者で、本人にそれとなく聞いたら内緒にしておいてくださいと凄まれたのはいい思い出である。)のもあって、身長差などお構いなしに俺の楽屋までの指示に従いながら歩いていく。
ばんっ!!
「深澤てめえ、なーに騙してくれてんだ!!」
楽屋を開けると同時にソファーにのんびり座るふっかの隣には顔を真っ赤にして、ふっかの腕が腰に絡む恰好で座る莉緒さんがいた。それを見た鈴さんは喧嘩腰のまま、ふっかに飛び掛かる。それを見ながらふっかの視線は変わらず腕を絡めた莉緒さんに定まったままで、鈴さんの登場に涙目で見上げた莉緒さんの表情に”ふっかの好きそうな子だな。反応とかぜーんぶ。”と頭で考えつつ、外れた腕の感覚に鈴さんの指示で俺の方にしがみつくようにこちらに来た莉緒さんを優しく抱き留めた。
『ぐす、っ・・・岩本、さん。すみません。鈴、もしかしたら深澤、さんに怪我させちゃう、かも』
「大丈夫大丈夫。最近よくじゃれてるじゃん?あの2人。それよりも俺、この事伊緒に言った方がいい?」
『お兄ちゃんに言ったら深澤さん完膚なきやられ「ひかーる?」・・・んわ、!!』
どうやら鈴さんの猛攻から逃れて俺が莉緒さんを抱き留めたまま会話しているのが気に入らないのか、不機嫌な声で俺を呼ぶふっかは軽々と莉緒さんを抱き寄せていて。
「鈴さん、騒ぎ聞きつけて誰か来るかもなんで、落ち着いてください。」
俺を背に、ふっかに抱き寄せられて涙が止まった莉緒さんはまた泣き出しそうな声の後に『深澤さ、・・・んんんっ!』と言った、俺に嫉妬したふっかがキスしたのをわかりつつも、暴れ狂う鈴さんを宥めるしかなかったのである。
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